月刊
精神科治療学 第39巻09号
2024年09月
《今月の特集:精神障害の流行現象について》
精神障害は感染症ではないが、その時々に特定の病名が流行することがある。何らかの理由で注目を集めた精神障害は、あっという間に広がっていく。本特集では、これまでわが国で流行した多くの精神障害を取り上げ、流行現象を引き起こした背景とその後の展開などを解説した。流行現象から精神障害の本質への理解を深める特集。
JANコード:4910156070948
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【特集】精神障害の流行現象について
- 特集にあたって
古茶大樹
- 精神障害の流行がもたらした影響について─臨床症候群の栄枯盛衰に関する個人史─
松本俊彦
- 医療・構築主義の社会学から見た精神障害の流行現象
櫛原克哉
- Disease mongering(疾患喧伝)とその周辺
宮岡 等
- 「ニッポンのうつ病」盛衰史─「うつ病」の流行─
大前 晋
- 双極性障害の過剰診断と双極スペクトラム構想
佐々木雅明
- 初期統合失調症とARMS
釜瀬貴之,豐田勝孝,金沢徹文
- 退却神経症とステューデント・アパシー
古橋忠晃
- 流行する病いとしての解離
江口重幸
- PTSD概念の歴史的変遷
金 吉晴
- 産業精神保健における,診断名の流行から見えてくること
白波瀬丈一郎
- 摂食障害と流行─摂食障害は増え続けてはいない─
西園マーハ文
- 「流行」現象としての「ゲーム障害」
吉川 徹
- 性(セクシュアリティ)をめぐる診断の変遷─病理化と脱病理化の歴史─
林 直樹
- 時代変化と境界性パーソナリティ症─特集テーマ「精神障害の流行現象」に寄せて─
林 直樹
- 自閉スペクトラム症/アスペルガー症候群の「流行」
高岡 健
- ADHD─「流行らなかった」発達障害─
岩波 明
- ひきこもりと流行─病的ひきこもりと非病的ひきこもり─
舛田亮太,加藤隆弘
- 臨床現場で“レビー”と称されうる臨床的一群の過剰診断について
笠貫浩史,古茶大樹
研究報告
- 聴神経腫瘍によるナルコレプシーtype 2の一例
森山 泰,山本真理,横山照夫 他
資 料
- 不登校生徒の中学から高校への学業継続状況の検討
稲垣卓司,和氣 玲,井上 顕
連 載
〔オピニオン〕
- 「精神医学の基本問題」(内村祐之著)より考える
飯島幸生
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