■展望 ●抗うつ薬の効果反応予測─早期反応の観点から
中島振一郎
臨床現場において抗うつ薬の変更は日常的に行われている。しかし,抗うつ薬が反応しないことを判定し次の抗うつ薬へ変更すべき時期は未だ不明である。抗うつ薬に対する治療反応を予測する因子には,抗うつ薬への早期転帰がある。これに基づき,早期に改善を認めないうつ病患者に対して抗うつ薬を変更することは治療選択肢の1つかもしれない。
Key words : major depressive disorder, antidepressant, prediction, early nonresponse, switching