年一回刊
治療の聲 第07巻01号
2006年
気鋭の精神科医たちが、近代から現代までの民間療法施設、精神病院の取材・研究の中から、かつての精神障害者の暮らしの実像を明らかにしてゆく。併せて中井久夫氏の最新論文を2篇掲載。
ISBN:978-4-7911-7711-0
- 老年期認知症への対応と生活支援
中井久夫
- ウイルス持続感染が起こすいたずら
中井久夫
【特集】 フィールドワークする精神科医たち ―歴史、民族、民間精神病治療 |
- 特集にあたって ―精神病者の「暮らしと病い」をみつめる―
岩尾俊一郎
- [座談会]民族の知と精神医療
岩尾俊一郎,杉林稔,生村吾郎,川村邦光,小川恵,兵頭晶子,吉田貴子
- 「暮らしと病い」を通じて出逢えた方たち
吉田貴子
- 2つの阿波井神社の歴史から ―民間療法施設と精神病院の近代化―
兵頭晶子
- 一精神病院の思い出
小川恵,金光洙
- 総合病院をフィールドワークする ―神経・チューブ・摂食障害―
杉林稔
- [講演]共に生きる ―スリランカの悪魔払いの経験から―
上田紀行
- わが朋ユング
鈴木瑞実
- 話して楽になるのは、どうしてか? ―患者さんの言葉から面接を振り返る―
中村真理子
- 初学者に心理面接をどう教えるかをめぐって ―クライエントの語りを促すための工夫とその意義―
徳田完二
- ある統合失調症患者と過ごした10カ月を振り返って
丸野由希子,横田謙治郎
- 診療日誌風症例報告
「闘病と死――あるほんまもんの精神病者との関わりから」
星野征光
- 「奇妙な静けさとざわめきとひしめき」を読む
渡邉良弘
- 統合失調症を前にした「私」のさかさま ―回復の生成についての原論―
横田謙治郎