年一回刊

治療の聲 第08巻01号

2007年

今号の１つめの特集では「精神科臨床医の育成」というテーマで座談会を開催。臨床医の教育をめぐって、若手とベテランとの溌剌とした議論の応酬が繰り広げられる。２つめは、若くして逝去された樽味伸氏の軌跡の全体像を見渡すべく企画された「樽味伸の仕事」。最初期の論文の再録、書評、氏への思いを綴ったエッセイ、など。

ISBN：978-4-7911-7712-7

• 精神科臨床医の育成と「素の時間」
  杉林稔

• 座談会］精神科臨床医の育成
  杉林稔，村上靖彦，山口直 彦，吉岡眞吾，関口典子，青木信生，笹田徹，濱田伸哉，玉岡徹

• 精神科臨床医の養成に王道なし――けもの道に導かれて――
  黒木俊秀

• 尊厳死を望んだ分裂病者――ノートを介した先治療的関わり
  樽味伸，梅末正裕

• 樽味伸先生を追悼する
  梅末正裕

• 「臨床の記述と『義』」の義
  胡桃澤伸

• 樽味伸のスローカーブ――『臨床の記述と「義」』（星和書店） を読む――
  杉林稔

• 草野球と統合失調症臨床
  菊池慎一

• 「共にいる」ことについての一考察――香りによってつつまれる 体験から――
  土屋明日香

• 妄想状態を呈した一中高年女性事例の臨床経過――「妄想」と精神科臨床の乖離と交錯について――
  角有 司，横田謙治郎

• 「統合失調症」告知により自殺した27歳青年
  高見敏郎

• 統合失調症における身体疾患の現れ
  横田謙治郎

• 統合失調症における或る寸感について
  横田謙治郎