年一回刊
治療の聲 第11巻01号
2011年1月
《今回の特集:サリヴァンの未来》
わが国の精神病理学に多大な影響を与えたサリヴァン。しかし中井久夫氏らによる訳業がなければこの影響も考えられない。本特集では、中井氏らによって紹介されてきた日本におけるサリヴァン像を見直し検討する。新進気鋭の若手精神科医らによるサリヴァンの著作の解説、中井氏がサリヴァンの仕事を振り返りながら大いに語る座談会、エッセイ集「サリヴァンと私」、ユニークな視点からサリヴァンの仕事を捉えなおす「サリヴァン論考」の4部構成で、現代に蘇る新たなサリヴァン像を提示する。中井久夫氏の未発表論文「サリヴァンの『セルフ』概念について」を収載。
ISBN:978-4-7911-7715-8
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<若手によるサリヴァン解説>
- サリヴァンの生涯1・2
島田稔
- 分裂病は人間的過程である
佐々木雅明
- 現代精神医学の概念
大山文子
- 精神医学の臨床研究
平田尚士
- 精神医学的面接
岡崎賢志
- 精神医学は対人関係論である
玉田有
- サリヴァンの精神科セミナー
濱田伸哉
<座談会>
- 若手に語る、サリヴァン
中井久夫ほか(司会/杉林稔)
<サリヴァンと私>
- サリヴァンを読んでいた頃
松本雅彦
- 私にとってのサリヴァン・パーソニフィケーション
川畑直人
- サリヴァンと対人関係療法(IPT)
水島広子
- サリヴァンとその臨床
角野善宏
- サリヴァンを学ぶ
胡桃澤伸
<サリヴァン論考>
- サリヴァンの「セルフ」概念について――サリヴァン没後50年に再検討
中井久夫、永安朋子(解題/岩井圭司)
- 臨床言語論としてのサリヴァン遺産継承の試み
加藤澄
- サリヴァンをいかに人間化するか、あるいは視覚の人、サリヴァン
太田裕一
- サリヴァンとバリントの治療における非言語的アプローチのコントラスト
藤城聡
- 臨床詩学の系譜―杉林稔著『精神科臨床の星影』(星和書店、2010年)を読む―
波多腰正隆