精神科アウトリーチ
心の病に寄り添い、地域で暮らす
精神疾患を抱えながら医療につながることもなく、孤立無縁に過ごしている人や家族は数多い。そんな人々を対象に、精神科医・看護師・精神保健福祉士・心理士などの多職種がチームを組んで住まいに出向き、医療と生活の両面から地域での生活を支援する「精神科アウトリーチ」について、わかりやすく解説。
「精神科アウトリーチ」を精神医療の中心とする欧米諸国に比べ、普及には程遠い日本。わが国で「精神科アウトリーチ」を展開するには?
診察室に座していただけでは救うことのできない患者や家族を、医療や福祉に結びつけるための架け橋となる情報が満載。
医療関係者、精神科アウトリーチでの活躍を考えている人、そして広く一般の人々にお勧めの一冊。
近江翼 著
定価 1,760 円(本体1,600円 + 税) A5判 並製 224頁
ISBN978-4-7911-1128-2〔2024〕
Contents
プロローグ 研二さんのアウトリーチ
第一章 精神障害者はいかに処遇されてきたか
第二章 ノーマライゼーションという理念
第三章 近代における身体療法の開発
第四章 精神科治療を一変させた薬物療法
第五章 ケネディ教書と脱施設化
第六章 わが国の精神科アウトリーチ
第七章 地域移行を阻む難治性精神疾患
第八章 増加する精神科身体合併症
第九章 諸外国の精神保健医療事情
第十章 これからの精神科アウトリーチ
エピローグ 研二さんの旅立ち