サルトグラフィ入門
漱石とマンガからポリヴェーガル理論とポジティヴな人生を学ぼう
かつてのパトグラフィ(病跡学)が芸術家・歴史的人物・天才の病的な側面に焦点をあててきたのを改め、サルトグラフィは、〈彼らがメンタルヘルスの課題を抱えながら、どのようにして健康を維持しながら、どのような言動をなし、どのようにして創造的活動を行ったのか?〉についてのポジティヴな人生の物語を語り直すための新しいアプローチである。本書では、漱石研究とマンガ研究(『ブラック・ジャック』『ゴールデンカムイ』『絶望に効くクスリ』『ブルーピリオド』)で、このサルトグラフィを試み、極めることによって、これまでの精神医学モデルに替わる、新しいメンタルヘルス・サービスモデルを提出する。
田中伸一郎、
今村弥生 著
定価 2,640 円(本体2,400円 + 税) A5判 並製 184頁
ISBN978-4-7911-1156-5〔2025〕
Contents
まえがき
第Ⅰ部 サルトグラフィとは何か?
第Ⅱ部 漱石研究でサルトグラフィを試みる
① 漱石サルトグラフィを始めるにあたって
② 漱石に転機をもたらした猫
③ 三四郎の叶わぬ恋
④ 『行人』の余白をどう読むか?
⑤ 『こころ』の先生の苦悩を読み直す
コラム ポリヴェーガル理論
第Ⅲ部 マンガ研究でサルトグラフィを極める
⑥ マンガ研究の世界発信に向けて
⑦ 『ブラック・ジャック』の精神医学
⑧ 『ゴールデンカムイ』と巡る故郷と過去への旅
⑨ 『絶望に効くクスリ』はあるのか?
⑩ 『ブルーピリオド』を生き抜くために必要なこと
第ⅳ部 サルトグラフィを現場に活かす
あとがき