1 リエゾン心理士とは?
2 コンサルテーション・リエゾン精神医学の概観
(1) コンサルテーション・リエゾン精神医学の歴史
(2) コンサルテーション・リエゾン精神医学の機能
3 医療現場でのリエゾン心理士の位置づけ-チーム医療-
(1) チーム医療の機能
(2) チーム医療のモデル-がん診療の現場を例にして-
(3) チーム医療の中でリエゾン心理士が目指すもの
A 心理スペシャリストとしての役割 B 精神科専門スタッフとしての役割
C コーディネーターとしての役割
4 医療スタッフのメンタルヘルス・プロバイダー
(1) 看護婦のストレス状態の段階
A 「過剰適応」段階 B 「神経過敏」段階
C 「無関心」段階 D 「引きこもり」段階
E 「抑うつ」段階 F 「行動化」段階
(2) 燃えつき症候群
(3) 看護スタッフのストレスへの対策その1-個人のストレス・マネジメント
A ストレス状態であることに気づかせる B 自分の対処様式を分析させる
C 気分転換を図らせる D 職場以外へ出ていく
E 有酸素運動を勧める
F リラクセーション・テクニックを習得させる
(4) 看護スタッフのストレスへの対策その2-職場のストレス・マネジメント
A 勤務条件などの修正 B パーソナル・スペース
C ピア・グループの集まり D 内的満足感
E 情緒的ミーティング
5 実際の活動に伴う困難
1 なぜ、リエゾン心理士活動に精神医学的知識が必要か
(1) 一般科スタッフの心理学的知識
(2) 心理士の医学的知識
2 精神症状のアセスメントとアプローチ
(1) 精神症状の評価のプロセス
(2) 評価したい精随ヌ状
A 知覚に関する障害 B 思考に関する障害
C 思考内容の障害 D 記憶の障害
E 意識の障害 F 自我意識の障害
G 知能の障害 H 性格の障害
I 感情の障害 J 意欲の障害
K 表出・表情・表現の異常
(3) 状態像・症候群の評価
A 幻覚・妄想状態 B うつ状態
C 躁状態 D 不安状態
E 昏迷状態 F 精翠^動興奮状態
G せん妄状態 H 痴呆状態・痴呆症候群
3 精錘セ患の分類
(1) 精枢ェ裂病
(2) 感情障害(気分障害)
A うつ病 B 躁病
(3) 身体因性の精神障害
(4) 依存物質による精神障害
A 急性アルコール中毒 B アルコール依存
C 山型飲酒 D アルコール精神病
(5) 摂食障害
A 神経性無食欲症 B 神経性大食症
(6) 神経症(不安障害)
(7) 神経症(強迫性障害)
(8) 神経症(恐怖性障害)
(9) 神経症(適応障害と重度ストレス障害)
(10) 神経症(解離性転換性障害)
A 転換性症状 B 解離性症状
(11) 思春期妄想症
(12) 心身症(身体表現性障害)
1 心理社会的情報の収集
(1) 心理社会的情報の種類
A 家族 B 夫婦関係
C 近親者や友人 D 病気への理解
E コーピング・スタイル F 病気の影響
G 性格 H 習慣・趣味
I 宗教 J 発達課題
2 情報収集の技術
(1) 初回面接での情報収集
(2) 受診までの経緯
(3) 受診の目的
(4) 治療への導入
(5) 心理療法につなげる
1 心理的防衛機制の理解
2 対象喪失と悲哀の仕事
(1) 対象喪失
(2) 悲哀の仕事
3 危機モデルと危機介入
-コミュニケーション・スキル・トレーニング-
1 コミュニケーションのための技術
2 いかに「医療コミュニケーション技術」を伝えるか
(1) 医療コミュニケーション:非言語的技術
(2) 医療コミュニケーション:言語的技術
A 質問の種類 B 傾聴・支持・共感する方法
C 説明や教育
3 患者さんの立場に立った理解
(1)「きく」スキル
(2)「内容理解」と「感情理解」
(3)「共感」のスキル
(4) フィードバックのスキル
(5) 情報の扱い方
(6) 質問の機会を与えるスキル
4 コミュニケーションの障害をもつ患者さんへの対応
(1) 言葉にならない不安を言葉にする
(2) 抑圧された感情を表出させる
1 がん患者さんへの対応
(1) 情報開示
(2) がん患者さんの心理
(3) ターミナル・ケアの場面で
(4) スタッフへの援助
(5) 支持的精雛テ法
2 うつ病患者さんへの対応
(1) うつ病の時代
(2) うつ病
(3) 希死念慮
(4) うつ病の治療
(5) 事例にみるコミュニケーションの実際
A 【症例1】強迫的反応 B 【症例2】被害的反応
C 【症例3】衝動的・攻撃的反応 D 【症例4】操作的・依存的反応
E 【症例5】自己非難的反応
3 慢性疾患患者さんへの対応
(1) 糖尿病
(2) 糖尿病患者さんの心理
(3) 病気受容への援助のためのコミュニケーション・スキル
A いかに援助するか B 患者-医療者関係
C 薬と病気
(4) 問題への対応-事例-
(5) リエゾン心理士の必要性
4 身体因性の精神障害
(1) メンタル・ケア指向にシフトしすぎるとき
(2) 症例
(3) 身体因性の精神障害
A 脳器質性精神障害 B 症状性精神障害
(4) 身体因性の精神障害-せん妄
A せん妄の頻度と症状 B せん妄とその鑑別
C 睡眠チェック表 D せん妄についてのリーフレット
E せん妄の原因 F せん妄の治療
(5) 精随ヌ状を伴いやすい身体疾患
1 依頼と返信
(1) 耳鼻咽喉科より紹介
(2) 内科より紹介
(3) 脳外科より紹介
(4) 耳鼻科より紹介
(5) 脳外科より紹介
2 不適応状態の理解
(1)「名物患者さん」
(2)「精枢a患者さん」
3 「リエゾン心理士活動」の基本
(1) リエゾン活動のベース作り
(2)「リエゾン心理士活動」が目指すもの
1 三井記念病院のコンサルテーション・リエゾン・サービス
(1) 病院の概略
(2) 従来型コンサルテーション・リエゾン・サービス
A メンタルヘルス・プロフェッショナルの要件
B 従来型システムの問題刀@
(3) 新しいコンサルテーション・リエゾン・サービス
A 計画 B 実行
2 リエゾン心理士中心のコンサルテーション・リエゾン・サービス
3 リエゾン心理士に期待される役割
あとがき