神経科精神科
卒後研修マニュアル(第二部)
〈第2部 疾患別治療ガイドライン〉
研修医が戸惑いがちな向精神薬の使い分け。本書は、卓越した専門医たちが手の内を明かし、後輩のために示した実際的・具体的な疾患別薬物療法のガイドラインである。その他、問診の手引きにと、著者らが作成した4つの症状別評価尺度も集録され、目前の患者さんの治療にすぐにでも利用できる一冊となっている。
倉知正佳、鈴木道雄、齋藤治編
定価
3,850 円(本体3,500円 + 税) A5判 並製 288頁
ISBN978-4-7911-0417-8〔2000〕
Contents
第I章 うつ病薬物療法ガイドライン
- うつ病の治療の順序
- 抗うつ薬について
- 抗うつ薬の用い方 ”状態像による薬剤の選択”
- 高齢者に対する抗うつ薬の用い方
- 双極性感情障害の治療
- 抗うつ薬の副作用
- 抗うつ薬と気分安定薬の継続・維持療法
第II章 精神分裂病薬物療法ガイドライン
- 分裂病の治療の順序
- 抗精神病薬について
- 抗精神病薬の用い方 ”状態像による薬剤の選択”
- 抗精神病薬の副作用
- 抗精神病薬の維持療法
第III章 てんかん治療ガイドライン
- 診 断
- 治 療
- てんかん発作重積状態
- 精神症状
- 妊娠時の治療
- 予後と生活指導
第IV章 精神科救急
- 全般的事項
- 大量服薬
- 意識障害とせん妄
- 脳卒中急性期
- 一酸化炭素中毒
- 悪性症候群
- イレウス
- アルコール離脱症候群
- 急性水中毒
- 精神科領域での輸液
第V章 痴呆の薬物療法とケアのガイドライン
- 全般的事項
- 診 断
- 脳循環代謝改善薬の分類
- 痴呆の薬物療法
- 痴呆患者の外来治療と生活指導
- 入院治療の適応と留意?
- 痴呆患者の入院治療スケジュール
- 痴呆の処遇
第VI章 精神科における和漢薬療法
”証を知らなければ和漢薬は使えないか?”
第VII章 電気けいれん療法
――とくに難治性うつ病に対する無けいれん性電撃療法について――
- 適 応
- インフォームド・コンセント
- 無けいれん性電撃療法について
- 電気けいれん療法(ECT)について
第VIII章 心理療法の実際 ”「思春期内閉」の場合”
第IX章 症状評価尺度
Mini-Dementia Scale(MDS)
幻聴(auditory hallucination)についての質問
分裂病圏障害評価尺度(Schizophrenia Spectrum Disorder Rating Scale, SSDR)
病前社会性発達尺度(Premorbid Sociality Development Scale, PSDS)付録
指定医申請とケースレポートの注意事項
あとがき