ヘルパーのためのやさしい心理学と精神医学
ヘルパーにとって利用者の心を知ることが、今さら言うまでもなく重要なことです。
しかし、それはとても難しいことでもあります。本書はヘルパーのために、コミュニケーション技術・心の病気などの精神医学・心理学の知識を、日常の仕事の中で出会いやすい場面を例にとりながら、わかりやすく解説しました。2002年4月から精神障害者へのホームヘルプ制度も始まり、これら知識の習得はますます重要になるでしょう。
町田いづみ著
定価
1,540 円(本体1,400円 + 税) A5判 並製 100頁
ISBN978-4-7911-0484-0〔2002〕
Contents
【第1部】ヘルパーのためのやさしい心理学
―心の理解とコミュニケーションの仕方―
身につけたいコミュニケーション技術
- 相手の立場に立って話を「聴く」
- 相手の心を感じとる
- 言葉の裏にある感情を理解する
- 話をまとめて返信する
- 「内緒」と言われた話の扱い方
- 質問を受ける時間をもつ
コミュニケーションの障害をもつ方への対応
- 言葉にならない不安を言葉にしてあげる
- 抑圧された感情を表出させる
不安を和らげようとする心のメカニズム
利用者―ヘルパーの心のすれ違いをなくすためには
こんなときどうする?
- 利用者と家族の希望が違うとき
- 突然,担当者の変更を求められて
- 気の利いた励ましが言えなくて
- 薬の飲み過ぎが気になるのですが
- 話し続ける利用者
- 利用者に怒りを感じて
【第2部】ヘルパーのためのやさしい精神医学
―心の病気の理解と対応の仕方―
利用者に,突然,奇妙な言動が現れた ―せん妄―
何度説明してもわかってくれない利用者 ―痴呆―
帰宅を強く引き止める利用者 ―不安障害―
無意味な確認を何度もくり返す利用者 ―強迫性障害―
いつも体の不調ばかりを訴えている利用者 ―心気症―
精神分裂病の方の援助をすることになって ―精神分裂病―
以前に自殺未遂を図ったことのある方の担当になって ―うつ病―
酔っぱらいの訪問者 ―アルコール依存症―
●利用者・家族の声
父に笑顔が戻ってきた
ヘルパーの方のプロ意識に安心を感じて
治療に関する評価はやめて
ヘルパーの方の言葉に傷つけられて
大声はやめて
【本文画像一部】