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ミルナシプランを使いこなす

症例を中心に

ミルナシプランを使いこなす
毎年3万人以上の自殺者のうち7割近くがうつ病性疾患に罹患しているといわれ、精神科や一般診療科での適切な薬物治療が焦眉の急となっている。セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)ミルナシプランは、従来の抗うつ薬と同等の効果を有し、副作用は格段に少なく、心毒性をもつ従来の薬に比べ、安心して処方できる使いやすい薬である。ミルナシプランの臨床実践について現場の医師が症例を中心に詳しく紹介する。
樋口久、吉田契造編
定価 3,080 円(本体2,800円 + 税) A5判 並製 168頁
ISBN978-4-7911-0507-6〔2003〕
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Contents
はじめに
第1章 Milnacipranの薬力学的・薬物動態学的特性

はじめに
I.Milnacipranの薬力学的特性
1.モノアミン再取り込み阻害に対する作用
2.脳内各種神経伝達物質受容体に対する作用
3.反復投与における5-HT受容体,NA受容体に対する作用
 3-1 5-HTlA受容体に対する作用
 3-2 α2ヘテロ受容体に対する作用
 3-3 β受容体に対する作用
 3-4 5-HT2A受容体に対する作用
4.行動薬理学的作用
 4-1 抗うつ効果にかかわる作用
 4-2 脳波への作用
 4-3 循環器系への作用
II.Milnacipranの薬物動態学的特性
1.吸 収
2.分 布
3.体内動態
4.代 謝
5.排 泄
6.薬物相互作用
 6-1 Carbamazepine
 6-2 Lithium carbonate
 6-3 Lorazepam
 6-4 Levomepromazine
7.留意すべき患者群
 7-1 肝障害
 7-2 腎障害
 7-3 高齢者
おわりに

第2章 Milnacipranの薬物動態特性と適切な投与量,投与期間について

I.臨床の現場からのmilnacipranへの期待
II.Milnacipranの薬物動態特性
III.Milnacipranの適切な投与量と投与期間
1.適切な投与量について
2.適切な投与期間について
IV.症例検討
1.Milnacipran 100mg/dayの投与量によって寛解に到ったメランコリーを伴う大うつ病症例
2.Milnacipran 75mg/dayまでで増量を中止した大うつ病症例
3.Milnacipran 150mg/dayを投与し,寛解に到った難治性の大うつ病症例
おわりに

第3章 Milnacipranの副作用とその対処方法

I.Milnacipranの副作用の特徴
II.Milnacipranの副作用への対処方法
1.Milnacipranの投与により排尿障害を呈したうつ病の1症例
2.Milnacipranの投与により発疹・そう痒感の発現したうつ病の1症例
3.Milnacipran 150mg/dayの投与により血圧上昇を呈したうつ病の1症例
4.Milnacipranの投与により発汗を呈したうつ病の1症例
5.Milnacipranの投与により頭痛が生じたうつ病の1症例,頭痛が増悪したうつ病の1症例
6.Milnacipranの投与により末梢循環障害が発現したうつ病の1症例
おわりに

第4章 他の抗うつ薬からmilnacipranへ切り替える際の注意点

I.SSRIからmilnacipranへ切り替える際の注意点
1.SSRIの急速な普及について
2.SSRI退薬症候群について
3.SSRIからmilnacipranへどのように切り替えるか
II.症例検討
1.Fluvoxamineからmilnacipranへ切り替えを行った3症例
2.Paroxetineからmilnacipranへ切り替えを行った2症例
III.TCAからmilnacipranへ切り替える際の注意点
1.TCAからmilnacipranへ切り替えるのはどのような症例か
2.TCAからmilnacipranへ切り替える際の注意点
おわりに

第5章 Milnacipranの高齢者に対する投与方法

I.老年期うつ病薬物治療における諸問題
II.高齢者におけるmilnacipranのpharmacokinetics
III.高齢者におけるmilnacipranのpharmacodynamics
IV.高齢者におけるmilnacipranの抗うつ効果と副作用の特徴
V.症例検討
1.Milnacipranの低用量投与(30mg/day)により十分な抗うつ効果がみられた大うつ病の1症例
2.Milnacipranの中等量投与(50mg/day)が有効であった大うつ病の1症例
3.Milnacipranの標準的投与量(75mg/day)を用いることにより寛解に到ったうつ病の1症例
4.Milnacipranの高用量投与(100mg/day)により寛解に到っ大うつ病の1症例
おわりに

第6章 Milnacipranの再燃,再発予防効果について

I.うつ病の再燃,再発予防の重要性について
II.Milnacipranの再燃,再発予防効果(寛解率と長期投与試験成績を中心にして)
1.Milnacipranとplaceboとの比較
2.MilnacipranとTCAおよびSSRIとの比較
III.症例検討
1.Milnacipranにより長期にわたり再発が防止されている大うつ病の2症例
2.Milnacipranが著効を示した再発をくり返す難治性うつ病の1症例
3.Milnacipranの増量により再発が防止された大うつ病の1症例
おわりに

第7章 Milnacipranのうつ病以外の疾患に対する臨床効果について

I.抗うつ薬のうつ病以外の疾患に対する臨床効果
1.パニック障害(Panic Disorder)
2.慢性疼痛(Chronic Pain)
3.強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder,OCD)
4.統合失調症
II.症例提示
おわりに

第8章 Augmentation therapy

I.Augmentation therapy(増強療法,付加療法)
II.従来の代表的なaugmentation therapy
1.Lithium carbonate
2.甲状腺ホルモン
3.Buspirone
4.Pindolol
5.ドーパミン作動薬
III.Milnacipranのaugmentation therapy(症例検討)
1.Lithiumによるmilnacipranのaugmentation therapyで寛解が得られた大うつ病の1例    
2.Milnacipranに治療抵抗性を示したうつ病に対し,ドーパミン作動薬であるcabergolineを付加投与し寛解に到った大うつ病の1症例
3.三環系抗うつ薬,無けいれん電気ショック療法に治療抵抗性を示した反復する難治性うつ病に,milnacipranとcabergolineを併用し寛解に到った1症例
おわりに

第9章 身体疾患を合併したうつ病患者に対するmilnacipranの効果

I.身体疾患患者に合併するうつ病――その診断の問題点と治療の重要性
II.身体疾患を合併するうつ病治療における抗うつ薬の選択
1.合併する身体疾患が抗うつ薬の作用にあたえる影響
2.抗うつ薬が身体疾患にあたえる影響
3.他剤との薬物相互作用
III.症例検討
1.心筋梗塞後のうつ病にmilnacipranが著効した症例
2.脳梗塞後のうつ病にmilnacipranが著効した症例
3.インターフェロン投与中に生じたうつ病にmilnacipranが有効であった腎がんの症例
4.パーキンソン病に伴ううつ病にmilnacipranが有効であった症例
おわりに

第10章 Milnacipran(SNRI)とSSRIをどのように使い分けるか

I.うつ病の薬物治療はSSRI中心でよいのであろうか
1.Fluvoxamineが発売された当初の臨床経験から
2.SSRIの治療反応性を予測することはできないか
3.メランコリーを伴う大うつ病(内因性うつ病)に対してSSRI,SNRIはTCAと同等の効果を有するか
II.症例検討
1.SSRIよりもmilnacipranが有効であった症例
2.MilnacipranよりもSSRIが有効であった症例
III.うつ病の薬物治療成績を向上させるために
1.Dual actionの抗うつ薬が望ましいのであろうか
2.部分寛解状態の患者に完全寛解をもたらすためには
3.MilnacipranとSSRIの使い分け方法についての提案
おわりに

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