本書は、抗うつ薬の発見とその進展に焦点を当てながらも、精神医学の歴史をさかのぼり、時々の出来事を鋭く洞察する。薬の発見とともに現れてきた巨大製薬企業、著名な科学者や臨床医と巨大製薬会社との関わり、成功した薬と消えてしまった薬、ドーパミン仮説やアミン仮説などの神経科学の話題、など、ヒーリーの深い学識と力強い執筆力に読者は驚かされるであろう。
デーヴィッド・ヒーリー著 林建郎、田島治訳
定価
3,850 円(本体3,500円 + 税) A5判 上製 424頁
ISBN978-4-7911-0526-7〔2004〕