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こころの病に効く薬

-脳と心をつなぐメカニズム入門-

こころの病に効く薬
薬は、脳の中でどのように作用しているのだろうか。これを理解するためには、脳と神経細胞に関する知識が必要である。本書は、脳の構造、神経細胞と活動電位、シナプスの構造と機能など、とかく難解になりがちな解説を非常に分かりやすく説明している。さらに、各精神疾患と向精神薬の効果を分かりやすく解説している。精神神経科学の最新の入門書。
渡辺雅幸著
定価 2,530 円(本体2,300円 + 税) 四六判 並製 248頁
ISBN978-4-7911-0562-5〔2004〕
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Contents
1章 こころの病に効く薬の発見

1 はじめに
2 向精神薬発見の歴史
(1)向精神薬とは何か
(2)抗躁薬、抗精神病薬の発見
(3)抗うつ薬、抗不安薬の発見
(4)抗精神病薬の発展
3 向精神薬の精神医学に与えた影響
(1)精神医療の変革への寄与
(2)神経科学の発展への寄与

2章 こころの病とは何か

1 心因性精神障害
(1)心因性精神障害とは何か
(2)心因性精神障害の治療
2 器質性精神障害
(1)器質性精神障害とは何か
(2)脳機能回復の可能性
(3)器質性精神障害の代表としての老年期痴呆
3 内因性精神障害
4 精神障害の分類についての最近の考え

3章 神経の働きについての基礎知識

1 脳の構造
(1)脳とこころの働き
(2)脳の各部位の働き
2 神経細胞と活動電位の発生
(1)神経細胞とネットワーク
(2)活動電位の発生の仕組み
  a 細胞膜の分極
  b イオンチャンネル
  c 細胞膜の脱分極と活動電位の伝導
3 シナプスの構造と機能
4 受容体の種類と細胞内での情報の伝わり方
(1)受容体のタイプ
  a イオンチャンネル型受容体
  b G蛋白質活性化型受容体
(2)受容体と作動薬ならびに拮抗薬
(3)自己受容体

4章 統合失調症の治療薬について

1 統合失調症とは何か
(1)統合失調症の特徴
(2)統合失調症の症状
  a 統合失調症の陽性症状
  b 統合失調症の陰性症状
(3)病識の欠如
2 統合失調症の薬による治療
(1)抗精神病薬の種類
(2)統合失調症の薬物療法
  a 統合失調症の急性期療法
  b 統合失調症の維持療法
(3)抗精神病薬の副作用
  a 抗精神病薬の安全性
  b 錐体外路性副作用
  c その他の副作用
  d 非定型抗精神病薬と副作用
3 抗精神病薬の作用メカニズム
(1)レセルピンの作用メカニズム
(2)大多数の抗精神病薬の作用メカニズム
  a D2ドーパミン受容体遮断
  b カールソンとシーマンの業績
  c 脳内のドーパミン作動系
  d 黒質線条体路とパーキンソン症状
  e 抗精神病薬とプロラクチン分泌
  f 中脳辺縁路と抗精神病効果
  g レセルピンとドーパミン
(3)抗精神病薬とさまざまな伝達物質受容体との関連
(4)非定型抗精神病薬について
  a 非定型抗精神病薬の原型としてのクロザピン
  b セロトニン・ドーパミン拮抗薬の作用メカニズム
  c スルピリドの作用メカニズム
  d 中脳皮質ドーパミン系と陰性症状
  e クロザピンの作用の独自性
  f クロザピンの臨床使用への期待
  g 新しい抗精神病薬アリピプラゾールについて
4 統合失調症の症例

  統合失調症の症例1/統合失調症の症例2

5章 覚せい剤とフェンサイクリジン

1 覚せい剤とは何か
2 覚せい剤の作用メカニズム
3 フェンサイクリジン精神病について

  覚せい剤精神病の症例

6章 特発性パーキンソン病の生化学と薬物療法

1 診療科の名前について
2 特発性パーキンソン病の症状と病態
3 パーキンソン病とドーパミン賦活療法
4 抗精神病薬とパーキンソン症状

・ 躁うつ病の治療薬について
・ 1 躁うつ病とは何か
2 躁病とその治療薬
(1)躁病の症状
(2)躁病の薬による治療
(3)抗躁薬のメカニズム

  躁病の症例

3 うつ病とその治療薬
(1)うつ病とは何か
  a うつ病の症状
  b うつ病の病前性格と誘因
  c うつ病の経過
(2)うつ病の薬による治療
  a 三環系抗うつ薬
  b 第二世代の抗うつ薬
  c 選択的セロトニン再取り込み阻害薬
  d SNRIなど
(3)抗うつ薬の作用メカニズム
  a 三環系抗うつ薬の作用メカニズム
  b モノアミン酸化酵素阻害薬の作用メカニズム
  c ミアンセリンの抗うつ効果?シナプス前部アルファー2自己受容体への作用
    d SSRIとSNRIの抗うつ作用メカニズム
  e レセルピンとうつ病
  f スルピリドの抗うつ作用?抗うつ作用とドーパミンとの関係
  g セロトニン神経活動と抗うつ効果発現との関係
(4)抑うつ状態を生じるさまざまな原因
  a うつ病以外で抑うつを引き起こす病気
  b うつ状態全般に対する抗うつ薬の有効性

  うつ病の症例1/うつ病の症例2

8章 抗不安薬について

1 抗不安薬の種類とその適応
(1)不安と精神障害
(2)ベンゾジアゼピン系薬剤の使用される病気
(3)抗不安薬の種類

2 神経症と心身症
(1)神経症の種類
  a 不安障害
  b 恐怖症性不安障害
  c 強迫性障害
  d 身体表現性障害
  e 転換性障害、解離性障害
(2)心身症とは何か
  a 心身症発症の仕組み
  b タイプAと疾患など
3 抗不安薬の作用メカニズム
(1)ベンゾジアゼピンの作用メカニズム
(2)セロトニン1A受容体作動薬の抗不安作用

  心気症の症例/心因性健忘の症例

9章 睡眠薬について

1 睡眠薬の種類
2 睡眠薬の副作用

  不眠症の症例

10章 セロトニン再取り込み阻害薬と精神障害との関係

1 SSRIとは
2 SSRIの適応となる病気
3 各種精神障害とセロトニンの関係

  自己臭恐怖の症例/強迫性障害の症例

11章 器質性精神障害の薬物療法

1 アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆
(1)アルツハイマー型痴呆とは
(2)脳血管性痴呆とは
2 脳機能改善薬と抗痴呆薬について
(1)脳機能改善薬
(2)抗痴呆薬
3 痴呆に伴う問題行動の薬による治療

  アルツハイマー型痴呆の症例/脳血管性痴呆とせん妄の症例

12章 アルコール依存症と抗酒薬

1 アルコール依存症とは
2 抗酒薬の作用メカニズム

  アルコール依存症の症例

13章 まとめ

1 向精神薬の作用の特徴はどこにあるか
2 向精神薬の将来への期待

参考文献
索  引

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