思春期のより良い親子関係（2005)(品切れ）

-心おきなく子育てを卒業するために-

親にとって子どもの「思春期」は子育ての仕上げの時。この時期に起こりやすい不適応や問題行動にどう対処すればよいか。本書では、親子関係講座（AP）の主催者である著者が、思春期特有の複雑な心の動きに焦点を当てて、問題解決へのヒントをわかりやすく提示。パート1では、思春期の心身の発達を中心に親の基本姿勢やかかわり方を、パート2では、思春期のさまざまな問題に事例を挙げて対処法を示す。子育てのコツ満載！

野中利子著

定価 1,650 円（本体1,500円 + 税）　四六判　並製　200頁
ISBN978-4-7911-0566-3〔2005〕

パート1　心の成長と親の関わり方

【第１章】「思春期」ってどうなるの

思春期の成長過程

　前思春期

　思春期前期

　思春期中期

　思春期後期

思春期は変化の時

　両親との関係

　友達や仲間との関係

　身体の変化

自分らしさの確立

　自己主張

　わかりやすい自己表現

　自己主張しない子ども

　感情のコントロール

　大きな変化

【第２章】親としてできること

親の役割

三つの親のタイプ

　支配的な親

　放任的な親

　民主的な親

民主的な親の子どもへの関わり方

　子どもを尊重する

　親と子どもの平等

　自由と責任

　相互に尊敬し合う

【第３章】子どもを理解する

原因より目的

子どもの行動の五つの目的

　接触─ふれあい

　力─自分の力を試したい

　防衛─自分や周りを大切にする

　退去─休息の時

　挑戦─チャレンジ精神

自己実現に向けて

【第４章】勇気を育てる

行動のサイクルと勇気づけ

子どもを勇気づける

　子どもを信頼する

　長所を伸ばす

　価値を認める

　体験から学ぶ

　子どもの勇気をくじく親

子どもの「セルフエスティーム」を高める

　「帰属、学習、貢献」が実感できる関わり方

【第５章】問題解決のために

問題の所在

マイメッセージ

自然な結果と論理的な結果と罰

　自然な結果

　論理的な結果（しつけ）

　罰

問題を解決するステップ

　問題を解決する七つのステップ

【第６章】心が通う親子のコミュニケーション

より良いコミュニケーションを築くために

　コミュニケーションの壁──コミュニケーションを遮る言動

　心が通うコミュニケーションの五つのステップ

　共感すること

感情を表現する

　心地よい感情と不快な感情

　難しい感情のコントロール

　不快な感情の力

【第７章】家族の絆

ファミリーミーティング

話し合いの基本

ミーティングの意義

楽しい時間を持つ

パート2　思春期に起こりやすい問題

問題行動が起こったとき

【第１章】不登校

親への援助

　子どもの選択を尊重する

【第２章】いじめ

いじめを受けた子どもの特徴

　解決への道として

【第３章】非行

親の対応

非行の種類

非行の原因

仲間から誘われたら

【第４章】家庭内暴力

【第５章】虐待

子どもへの影響

児童虐待の四つの種類

　虐待者との関係

　虐待者の子どもへの気持ち

　虐待者側の問題

　虐待された子どもにみられる主な特徴

　虐待の予防

【第６章】たばこ、アルコール、薬物

たばこ

アルコール

薬物

　薬物乱用への甘い誘い

　薬物の種類

　薬物のいろいろな俗称

身体や精神への影響

子ども自身が「ＮＯ 」と言えるために

【第７章】性の問題

子どもが健全な性を発達させていくために

教育者としての親

性についてオープンに話し合うための日頃の関わり

問題を未然に防止するために

性についての規範について

【第８章】心の病気と子どもの自殺

心の病気の主な症状

思春期によくみられる病態

危険な状況と思われるサイン──精神医学者ラッファー説

自殺

　自殺の危険がある子ども

　主なサイン

　周りの対応

【第９章】夫婦不和

夫婦がうまくいく秘訣

【第10章】親離れ、子離れ──家族の体験から

親離れの訓練

独り立ちへ

付録

【非行防止と安全のために

【米国麻薬虐待防止委員会（ＯＳＡＰ）から提案された親の役割

【いろいろな相談機関

参考文献

おわりに

ＡＰ講座についてのご案内と連絡先