定期刊行物新刊書籍書籍一覧電子書籍オンデマンドメールマガジン
トップページ書籍一覧(ジャンル別)パーソナリティ障害 > パーソナリティ障害(2007)(品切れ)

パーソナリティ障害(2007)(品切れ)

パーソナリティ障害
本書は、マスターソンの四十年にわたる人格障害研究の集大成と言ってよい。境界性人格障害だけでなく自己愛性人格障害、スキゾイド人格障害についても自己の障害の観点からその病理と治療を詳細に論じているが、マスターソンの本領は治療経過の生き生きとした記述にあり、そこでの介入の記述はきわめて明確かつ具体的である。精神分析的治療者だけでなく、精神分析になじみの薄い治療者にも一読の価値ある書物である。
J.F.マスターソン著 佐藤美奈子、成田善弘訳
定価 4,180 円(本体3,800円 + 税) A5判 並製 412頁
ISBN978-4-7911-0626-4〔2007〕
BPDの方の家族の会
品切れ
アマゾン楽天紀伊國屋


Contents
I 理論
第一章 正常な自己の発達における母親または主要な養育者の役割―二十五年後
分離‐個体化過程に関するマーラーの研究の再検証
 理論
 臨床研究
 調査研究
 コメント
乳児の対人世界:ダニエル・スターンの乳児発達についての見解
 自己の諸段階
 臨床的コメント
 愛着研究者:ボウルビィと彼の後継者たち(エインスワース、メイン、ソロモンなど)
 現代の愛着理論とマーラー
 コメント
感情調整と自己の起源:A・N・ショー
 発見
 ショー博士の結論
 感情調節と社会交渉についての著者の理論
 コメント
討論:マーラーの理論に対する異論
 発達研究の今後の期待と落とし穴
 正常な発達の停止か、それとも異常な発達か
 発達理論と人格障害

第二章 境界性人格障害における母親または主要な養育者の役割 ― 二十五年後
理論の出所
臨床論における母親の役割の否認
生物学的脆弱さ
母親の役割の軽視
発達対象関係理論の変遷:二十五年後
結論

II 臨床
第三章 診断―境界性、自己愛性、およびスキゾイド人格障害に対する精神力動的アプローチ
本来の自己:臨床的展望
本来の自己:精神内界対象関係の展望
自己と自我
自己の能力
自己の更なる発達
DSM‐IV による臨床的診断<CODE NUM=0151>
発達的・自己・対象関係による臨床的診断
精神内界構造による鑑別診断
境界性自己障害
自己愛性自己障害
スキゾイド自己障害

第四章 鑑別診断―人格障害と他の障害の鑑別
発達的・自己・対象関係アプローチ
臨床的インタビューの特徴
自己障害と他の障害の鑑別診断
自己の諸障害間における鑑別診断

第五章 鑑別診断―対象への防衛的焦点づけ
自己の障害
鑑別診断:距離を置く境界性障害、感情離脱した隠れ自己愛性障害、およびスキゾイド障害
症例一:親密さに対する防衛としての性的行動化:距離を置く境界性障害か、それとも 隠れたスキゾイド障害か?
 主訴
 現病歴
 家族歴
 成育歴
 鑑別診断:主な範疇
 微妙な鑑別診断
 距離を置く境界性障害:行動化防衛の直面化
症例二:スキゾイドか、自己愛性か、それとも境界性障害か?
 情報確認
 現在の問題
 家族歴
 鑑別診断
症例三:隠れ自己愛性障害か、境界性障害か、それともスキゾイド障害か?
 主訴
 精神医学的疾患の前歴と治療
 家族歴
 個人的経歴
 精神状態の検索
 臨床診断の定式化
 治療経過
 結論
症例四:隠れ自己愛性障害か、それともスキゾイド障害に対する自己愛性防衛か?
 主訴
 現病歴
 精神科的疾患の前歴
 家族歴
 個人的経歴
 臨床診断の定式化
 治療経過

III治療
第六章 解離性防衛と父親喪失に対する悲嘆の徹底操作
主訴
きっかけとなるストレス
現病歴:仕事
女性との関係
成育歴
精神内界構造
臨床的印象
精神療法
父親の死の記憶

第七章 自己愛性防衛、見捨てられ抑うつ、および前エディプス葛藤の徹底操作
自己愛性防衛

第八章 神経症防衛とエディプス葛藤の徹底操作
前エディプスからエディプスへの移行
退行と、転移の解釈
終結期の始まり
議論
フォローアップ面接:治療から十九カ月後
評価

第九章 人格障害における親密性―精神病理と治療
はじめに
定義―自己と親密性
親密性を育む自己能力の発達と機能
自己の障害における親密性の幻想
親密性の幻想
自己の障害に関する喪失の問題
治療課題
境界性自己障害―親密性に関する問題
自己愛性自己障害―親密性に関する問題
スキゾイド自己障害
結論


【編者紹介】

佐藤美奈子(さとうみなこ)
1969年 愛知県生まれ。1992年 名古屋大学文学部文学科卒業。
翻訳家。英語の学習参考書、問題集を多数執筆。

成田善弘(なりたよしひろ)
1941年 愛知県生まれ。1966年 名古屋大学医学部卒業。
精神科医、臨床心理士。現在、桜クリニック勤務。

メールマガジン登録・解除 E-mailアドレスを入力しご希望の項目ボタンを押してください。-->メールマガジンサンプル
パーソナリティ障害

↑このページの先頭へ
本ホームページのすべてのコンテンツの引用・転載は、お断りいたします
Copyright©Seiwa Shoten Co., Ltd. All rights reserved. Seiwa Shoten Co., Ltd.