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脳と心的世界

主観的経験のニューロサイエンスへの招待

脳と心的世界
これまで精神分析や心理療法のテーマであった意識や情動、そして夢のような主観的な心の状態が、いま、脳科学研究の最先端で注目されている。私たちの心的生活についての新しい洞察が爆発的に生まれ、私たちは同じテーマを共有する2つの視点を持つことになった。精神分析と脳科学、そして主観的世界と客観的世界をつなぐ、新たな可能性。
M.ソームズ、O.ターンブル著 平尾和之訳
本体価格 3,800 円 + 税 四六判 上製 528頁
ISBN978-4-7911-0636-3〔2007〕

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Contents
第1章 基本的概念への導入
  脳損傷後のパーソナリティ変化の一例
  精神の科学への二つのアプローチ
  二つのアプローチの調和
  基本的な脳の解剖と生理
    灰白質と白質
    脳幹と前脳
    辺縁系
  内的世界と外的世界
    外界を知覚することと表象すること
    外界に基づいて行動すること
    「投射」皮質と「連合」皮質
  内的世界
    遂行コントロール
  二つの情報源のまとめ
  基本的な神経生理学
    「チャネル」型機能vs「状態」型機能
  基本的な神経化学と精神薬理学
    神経伝達物質ではない神経修飾物質
  方法論的な解説
       
第2章 精神と脳-それらはどのような関係にあるのか?
  「易しい問題」と「難しい問題」
  唯物論と観念論
  一元論と二元論
  還元論、相互作用論、その他不思議な立場
  創発
  知の限界
  二面的一元論
  なぜ脳なのか
  臨床解剖学的方法と「狭義の局在化」
  局在論への反対
  精神分析とのいくつかの興味深い結びつき
  機能システムとは何か
  機能システムと「易しい問題」
  機械の中の亡霊-人工知能
  チューリングテスト
  知性は精神になるのか
  精神と意識
  あなたの頭の中には小人が居るのか
  結合問題
  意識の用途は何か
  それで、「精神」とは何であるのか
  いくつかの方法論的問題、再考
   
第3章 意識と無意識
  静かな革命
  盲視
  潜在記憶
  分離脳研究
  心的生活はどのくらい意識的なのか
  皮質-意識の内容(あるいはチャネル)
  脳幹-意識の水準(あるいは状態)
  意識「状態」とは何を知覚することなのだろうか
  二つの情報源、再考
  意識の機能-二つの世界の統合
  ダマシオとフロイト
  機械の意識、そして人間以外の哺乳類の意識
  延長意識
  延長意識と記憶
  無意識
  力動的無意識についての歴史的余談
  フィネアス・ゲージ、再考
    相互矛盾からの免れ
    無時間性
    心的現実による外的現実の置換
    一次過程(備給の可動性)
  結語
       
第4章 情動と動機づけ
  情動とは何か
  内的指向型知覚モダリティとしての情動
  身体マップ
  情動の表出
  人間における情動と他の動物における情動
  基本情動
    SEEKING(探索)システム
      「リビード的欲動」の神経生物学
      LUST(快)サブシステム
      薬物依存
      他の精神病理
  RAGE(怒り)システム
  FEAR(恐怖)システム
      恐れ知らず
    PANIC(パニック)システム
      CARE(ケア)サブシステム
    PLAY(遊び)と他の社会的情動
  経験からの学習
  感情の順化
 
第5章 記憶と幻想
  記銘、保持、想起、そして固定化
  短期保持と長期保持
  固定化の生理学-同時に発火する細胞群
  忘却、抑圧、そして幼児期健忘
  記憶の多様性
  意味記憶
    知識と知覚のカテゴリー
    意味記憶の解剖
    思い出された現在
  手続き記憶
    手続き記憶と無意識
  エピソード記憶と意識
    エピソード記憶の解剖
      海馬損傷の影響
      「HM」
  忘却、抑圧、そして幼児期健忘、再考
  想起の障害
  記憶組織化の第二のタイプ?
  忘却、抑圧、そして幼児期健忘、再び
  前頭葉、情動、そして記憶
    直感と主観的経験
       
第6章 夢と幻覚
  夢見を研究することの難しさ
  レム睡眠
  レム睡眠の生物学的基盤
    レム睡眠、意識、情動の結びつき
    レムの神経化学
    夢は泡のようなもの?
    猫の夢
    レムと夢は同義ではない
  ノンレム夢
  夢と覚醒
  夢とてんかん
  夢プロセスの「一次的原動力」とは何か
  機能イメージングの知見
  夢脳と情動脳
  夢見の背景にある一次的原動力、再考
  前頭葉ロボトミーと夢見
  薬物と夢見
  夢を見ることにかかわっている視覚野
  夢の神経生物学のまとめ
  睡眠の守護者としての夢
  夢の検閲
       
第7章 遺伝と環境-その精神発達におよぼす影響
  遺伝子恐怖症
  遺伝子の二つの機能
  遺伝子の転写機能
      単純な例-記憶
  「環境」とは何か
  発達における臨界期
  性差
    精巣と卵巣
    テストステロン
      テストステロンとその運命
    脳における性差
      大脳半球の非対称性
      視床下部
    身体と脳の「ミスマッチ」
    環境が性的指向におよぼす影響-出生前ストレスの例
    遺伝が性的指向に及ぼす影響-「同性愛遺伝子」?
    相乗効果
    セクシュアリティにおよぼす母親の影響
  結語
       
第8章 言葉ともの-大脳半球の左右差
  歴史的起源
  半球非対称性を示す領域
  精神機能の非対称性
    半球非対称性の大理論
  精神医学、精神分析と半球非対称性
    分離脳研究
    右半球と無意識
  言語の神経解剖についてさらに
    言語の運動性側面
  コミュニケーションを超えて
    思考を失う患者
      K夫人の精神医学的状態
    自分の思考を言葉で表現できない患者
    行動を調節するのに言語を用いることのできない患者
  右半球の神経心理学についてさらに
    無視
    病態失認
  右半球症候群を理解すること
  右半球症候群についての精神分析的観点
  喪とメランコリー
    メランコリーに対する防衛
    このような患者において喪の過程がうまくいかない理由
  右半球と自我
  結語
       
第9章 自己と「おしゃべり療法」の神経生物学
  「どのようにして心は働いているのか」についてのまとめ
  気づきの中核
  気づきの外的な源
  受け継がれた記憶-基本情動
  延長意識
  実行の重要性
  実行システムはどのようにして機能するのか
    ミラーニューロン
    内的発話
  精神病理とは何か
  「おしゃべり療法」のメタサイコロジー
  「おしゃべり療法」の神経生物学
  おしゃべり療法はどのように機能しているのか
       
第10章 これから、そして神経精神分析学
  「客観的な」科学の利点
  「主観的な」科学の利点
  神経科学に対する偏見
  私たちはここからどこへ向かうのか
  新しい学問の設立
  何が変わったのか
  専門誌、会議、学会、協会
  精神分析は科学の一員として改めて迎えられた
  私たちは対話から何を学ぶことができるのか
  推奨される方法
  複合的な観察
  他の適した方法
    夢の神経心理学-一般的なことから特異的なことへ
  精神分析理論の「検証」
  結語


【著者紹介】マーク・ソームズ(Mark Solms)

神経心理学者、精神分析家。現在は、南アフリカ・ケープタウン大学心理学科教授やロンドンの国際神経‐精神分析センター長、ニューヨーク精神分析協会神経‐精神分析センター長を務め、Neuro-Psychoanalysisの顔として、世界各国を飛び回って活動している。

【著者紹介】オリヴァー・ターンブル(Oliver Turnbull)

ケンブリッジ大学出身の神経心理学者、臨床心理学者。現在はウェールズ大学認知神経科学センターで上級講師を務め、また国際神経‐精神分析学会の事務局長やNeuro-Psychoanalysis誌の編集長として活躍している。

【訳者紹介】平尾和之(ひらお かずゆき)

京都大学大学院医学研究科・精神医学教室。精神科医。

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