臨床精神神経薬理学テキスト改訂第2版
本書は、臨床精神神経薬理学専門医を新たに取得したり、その領域に関する生涯学習を進める方のために、日本臨床精神神経薬理学会の専門医制度委員会が中心になって企画編集されたものである。臨床精神神経薬理学は、ヒトの精神神経疾患に対する合理的薬物療法を科学的に追求する学問領域である。すなわち、薬物治療の安全性を高め、効果を最大にするために、適切な薬剤を適切な対象群に適切な量および方法で投与するための学問といえよう。本書には、臨床精神神経薬理学の基本となる知識が満載されており、専門医取得を目指す若手医師の自己学習ならびにその後の知識の更新や整理に大いに活用いただければ幸いである。(本書「序」より抜粋
日本臨床精神神経薬理学会専門医制度委員会 編
定価
9,460 円(本体8,600円 + 税) B5判 並製 544頁
ISBN978-4-7911-0681-3〔2008〕
「臨床精神神経薬理学テキスト改訂第3版」が2014年11月発売予定です。
Contents
I 臨床薬理学総論
臨床精神神経薬理学とは─概念、定義、領域、歴史、専門医としての心構え─
薬物療法と社会
脳内における神経情報伝達のメカニズムの基礎
向精神薬の作用メカニズム
向精神薬の開発
臨床薬物動態学
時間薬理学
薬物動態・薬力学における個体差
薬物相互作用
薬物有害反応
II 薬物治療学総論
動態理論の治療への応用
妊娠および授乳中の薬物投与計画
小児における薬物投与計画
高齢者における薬物投与計画
腎障害時における薬物投与計画
肝障害時における薬物投与計画
心不全時における薬物投与計画
代謝、内分泌、メタボリックシンドローム
臨床精神神経薬理学におけるEBM
III 薬物治療学各論
種類、作用機序、適用、使用法、薬物治療アルゴリズム
抗うつ薬と抗不安薬
抗精神病薬
双極性障害の治療薬
他の薬物、治療
精神薬理学的治療
新薬開発の展望─抗精神病薬を中心に─