支持的精神療法とは、症状を改善し、自尊感情、自我機能、適応能力を維持し、再びそれらの能力を獲得し、その能力を高めるために、直接的な手法を使う力動的な治療法である。こうした目的を達成するために、実際のあるいは転移上の対人関係のありようをアセスメントし、過去と現在の感情あるいは行動パターンを検討することも治療の中に含まれる。
支持的精神療法は、精神力動的精神療法の臨床の中で発展してきたもので、その目的は、防衛機能をサポートし、不安を緩和し、患者の適応スキルを高めることである。
アーノルド・ウィンストン、 リチャード・N・ローゼンタール、 ヘンリー・ピンスカー 著
山藤奈穂子、 佐々木千恵 訳
定価
3,080 円(本体2,800円 + 税) A5判 並製 240頁
ISBN978-4-7911-0720-9〔2009〕