抗うつ薬の真実
抗うつ薬を飲む人、出す人へのメッセージ
社会構造の急激な変化やストレス社会が招くうつ病の増加とその症状の多様化は、昨今の重要な社会問題となっている。本書では、長く臨床に携わってきた著者が、うつ病の実態やうつ病治療の新しい視点を追求しつつ、抗うつ薬の歴史、薬物療法の抱える問題点や課題を鋭く解説している。専門家ならではの深い洞察力と経験に基づく考察によって、うつ病や抗うつ薬に関する知識をより深めたいと思っている読者は「目からウロコ」の体験ができるはず。
田島治 著
定価 3,080 円(本体2,800円 + 税) 四六判 上製 320頁
ISBN978-4-7911-0768-1〔2011〕
Contents
新規抗うつ薬の登場とうつ病診断の拡散
抗うつ薬による賦活症候群と自殺関連事象
日本の抗うつ薬開発は遅れている──海外との比較
うつ病治療論──うつ病治療再考
新しい薬物療法
抗うつ薬による賦活症候群
SSRI時代における三環系抗うつ薬(TCA)の位置付け
双極性障害をどう診立てるか?
レジリアンスの視点から見た抗うつ薬の作用とうつ病治療
抗うつ薬の光と影
新規抗うつ薬のリスクとベネフィットから見た適正使用
抗うつ薬による攻撃性・暴力
抗うつ薬の臨床試験における対象患者の問題
抗うつ薬の開発とうつ病臨床の変化
うつ病の薬物療法と抗うつ薬アディクション