緩和ケアにおける心理社会的問題
緩和ケア従事者にとって、終末期に関わる心理社会的問題は、身体症状の問題よりも対処が難しく、現場で戸惑うことが多いに違いない。これらの問題は、治療可能な疾患における問題とは異なる独特のものであり、また極めて重要である。緩和ケアの社会的・心理学的最新知見、臨床実践の検証、広範囲にわたる文献を網羅した本書は、現場で試行錯誤している緩和ケア従事者に信頼性の高い実践的ガイドラインを提供する。
マリ・ロイド=ウィリアムズ 編
若林佳史 訳
定価 3,630 円(本体3,300円 + 税) A5判 並製 416頁
ISBN978-4-7911-0776-6〔2011〕
Contents
第1章 緩和ケアにおける心理社会的ケアとは何か
第2章 コミュニケーションの問題
第3章 転移を来した進行癌が人間関係や社会との関係に及ぼす影響
第4章 周辺に置かれた人に対する心理社会的ケア:「家族」を基盤としたケア
第5章 緩和ケアにおける心理社会的ケアの提供──その現状
第6章 不安障害と適応障害
第7章 緩和ケアにおけるうつ病の診断と評価と治療
第8章 緩和ケアにおける精神療法的介入
第9章 補完療法
第10章 スピリチュアル・ケア
第11章 遺族のケア、そして希望
第12章 スタッフのサポート
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