臨床実践を導く認知行動療法の10の理論
「ベックの認知療法」から「ACT」・「マインドフルネス」まで
理論のない心理療法は、脚が一本たりないイスのようなもので、不安定で頼りなく、長く使い続けることができない。すぐれた心理療法はいずれも、すぐれた理論的基盤を持っている。さらに、立ち返る理論があるからこそ、「柔軟性」「勘」「出たとこ勝負」の出る幕がある。本書では、認知行動療法の10の理論モデルを、実践例を通じて、広く、深く、第一人者たちが解説する。異なる10の理論モデルを並べて比較できる本書は、認知行動療法の多様性を明らかにしながら、私たちの断片的な知識を整理・統合し、臨床実践を広く、深く、精緻なものにするだろう。
ニコラオス・カザンツィス、
マーク・A・ライナック、
アーサー・フリーマン 編
小堀修、
沢宮容子、
勝倉りえこ、
佐藤美奈子 訳
定価 5,060 円(本体4,600円 + 税) A5判 並製 544頁
ISBN978-4-7911-0829-9〔2012〕
Contents
第1章 精神障害の哲学、心理学、原因、および治療
第2章 Beckの認知療法
第3章 問題解決療法
第4章 論理情動行動療法
第5章 アクセプタンス&コミットメント・セラピー
第6章 行動活性化療法
第7章 弁証法的行動療法
第8章 認知分析療法
第9章 ポジティブ心理学とポジティブセラピー
第10章 マインドフルネス認知療法
第11章 感情焦点化/対人的認知療法
第12章 結び