精神病性うつ病
病態の見立てと治療
精神病性うつ病(妄想性うつ病)は、妄想から行動や食事がままならず身体的に重篤化するばかりでなく、自らや他人を傷つけ死に至らせることも少なくない重症の疾患である。にもかかわらず、うつ病概念が拡散している現状のなかで脇においやられ軽視されがちであり、治療論も確立していない病態である。本書は、このような実態に強く警鐘を鳴らし、新たな評価法、治療法を提案する。精神病性うつ病をうつ病の特殊な形としてではなく、一つの重要な疾患概念として取り上げ、その症候から7つのタイプに分類し、タイプごとの治療論を展開する。
コンラッド・M・シュワルツ、
エドワード・ショーター 著
上田諭、
澤山恵波 訳
定価 4,180 円(本体3,800円 + 税) A5判 並製 336頁
ISBN978-4-7911-0832-9〔2013〕
Contents
1 はじめに
2 精神病性うつ病の歴史
3 精神病性うつ病の診断
4 患者の体験
5 歴史的見地からみた治療
6 治療:落とし穴と抜け道
7 電気けいれん療法、薬物治療、その他
8 精神病性うつ病のタイプ別治療法