料理同様、心理療法も下ごしらえのしかたで治療の成否が変わってくる。
著者は、相談やスーパービジョンを頼まれる中で、心理士の多くが、受容共感路線、精神力動路線、認知療法路線という従来の枠に囚われていて、根本のところを理解していないと感じた。そこで、これまでの相談内容や臨床経験をもとに、心理療法の根本のところを要約的にまとめたのが本書である。実用性と事例に重点を置き、「具体的にどうしたらいいのか」「なぜこの働きかけが役に立つのか」といったことを逐語録を交えながら丁寧に解説し、すぐにでも使えるように工夫した。従来の教科書では学べない臨床の知恵にあふれている。精神科医になって40年、臨床心理士の資格を得て24年の経験のエッセンスが詰まった治療実践書。
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