自閉症:ありのままに生きる
未知なる心に寄り添い未知ではない心に
自閉症とは何か、の答えを求めて世界を巡る!文化人類学者であり、自閉症の娘の父親でもある著者が、世界を巡り国境や文化を越えて自閉症に真正面から取り組んだ。「流行」とも思われるような有病率の変化に着目しながら自閉症の歴史的な変遷を探り、また、娘や各国の親たちとのエピソードを交えつつ、グローバルな視点で文化が自閉症の定義や解釈にいかに影響するかを考察する。情熱的な語り口と冷静な分析が読者をひきつけ、自閉症に対するより深い理解と関心を呼び起こす。
ロイ・リチャード・グリンカー 著
神尾陽子、
黒田美保 監訳
佐藤美奈子 訳
定価 3,630 円(本体3,300円 + 税) 四六判 上製 612頁
ISBN978-4-7911-0927-2〔2016〕
Contents
序章 自閉症に焦点を合わせる
第 I 部
第1章 三百人に一人
第2章 主題とバリエーション―自閉症の「発見」―
第3章 スティグマ、羞恥心、秘密
第4章 母親非難
第5章 診断の登場
第6章 書籍から見る自閉症
第7章 数から見る自閉症
第 II 部
第8章 モネの庭のイザベル
第9章 インドのイグルー
第10章 規則を破る
第11章 韓国の冬の只中
第12章 可視化
第13章 調和
第14章 カーブを越えて
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