うつ病
本書は、ロシアで最初の私立精神科病院を設立した著者がうつ病とその関連領域を解説した書である。大きな特徴は独自の病跡学的知見にある。文学、絵画、音楽領域における芸術家たちのうつ状態はどのように作品に反映されたか、多くの図版と引用をもって示される。またうつ病の病理や治療について多様な知見と自身のクリニックにおける経験を記載しており、わが国ではあまり知られていないロシアでの精神科医療の一端を知ることができる。
ヴィタリー・レオニードヴィッチ・ミヌートコ 著
下中野大人 訳
定価 5,280 円(本体4,800円 + 税) A5判 上製 336頁
ISBN978-4-7911-0940-1〔2016〕
Contents
はじめに
用語
歴史
宗教
才能
文学
絵画
音楽
疫学
発症論
病因
臨床
治療
精神療法
実践
訳者あとがき
文 献
著者/訳者略歴