嘔吐恐怖症は、自身の嘔吐、嘔吐場面や吐しゃ物の目撃、他者の前で嘔吐することを過度に恐れる。会食恐怖症は、他者と同席の食事に強い不安感・緊張感を抱え、会食場面を回避しようとする。さまざまな背景を抱え、こうした苦しみに耐える人々は少なくない。
いずれの病態も治療の大前提は患者への心理教育であり、リラクセーション、認知行動療法を含む精神療法を施行し、薬物療法を組み合わせることが必要となる。
本書は、漫画や対話形式で、有効な対処法やVRを利用した最新治療を紹介し、当事者の声も多数取り上げる。医療現場でも認知されがたい恐怖症をわかりやすく解説した類のない書。
野呂浩史 編著
おおがきなこ 漫画・挿絵
データ形式:フィックス
(画像形式)
定価
2,860 円(本体2,600円 + 税)
Contents
まんが会食恐怖症と私―読者と自分へのエール おおがきなこ
第1章 嘔吐恐怖症の臨床―病態と治療―
第2章 会食恐怖症の臨床―病態と治療―
第3章 ケース紹介
第4章 認知行動療法
第5章 嘔吐恐怖症および会食恐怖症におけるVRを使用した曝露療法
第6章 当事者からいただいた手記とインタビュー
第7章 総合討論