「うつ病は時代とともに増えているのか?」。このシンプルなテーマについて長年研究を進めてきた筆者が、あらゆるデータにおいて「抑うつの分布には数理パターンが存在する」という驚きの法則を提言。上記の疑問を切り口として、抑うつスコアの分布が指数分布を示す仕組みや、一般社会における「抑うつ症状」の分布の数理パターン、さらには患者の抑うつの経過を知ることができる臨床に役立つ知見などについて、統計の専門用語や数式を使わず、わかりやすく、かつ詳細に解説。
精神医学の専門家でも初めて知るであろう内容が多く、抑うつという現象を理解するための新たな材料を提供する一冊。
冨高辰一郎 著
データ形式:フィックス
(画像形式)
定価
1,980 円(本体1,800円 + 税)
Contents
第1章 研究のきっかけ:うつ病はどの年齢に最も多いのか?
第2章 うつ病は時代とともに増えているのか?
第3章 抑うつスコアが指数分布に従う仕組み
第4章 世の中における抑うつ症状の分布
第5章 分布の安定から見た抑うつの経過の特徴
第6章 抑うつスコアの分布モデルの意義