多くの貴重な写真とともに語る、パラオの歴史の転換点。第一次世界大戦開戦まもなく日本の委任統治領となり、発展を遂げた産業や文化、そして太平洋戦争の戦禍。委任統治政策の光と影が鮮やかに蘇る。戦前のパラオの生活やアンガウル島での玉砕戦を体験した、海洋生物学者としても知られる故・倉田洋二が、自らの体験や調査を記載した内容に、他の編著者が戦前の居住者や遺族から聞き取った体験談を織り込み、さらに、委任統治時代の資料をもとに加筆・編集した。多くの人々が日本とパラオの深い関係を知り、平和の尊さに思いをはせてもらえるよう願った一冊。
倉田洋二、
上杉誠、
諸川由実代、
笹倉江身子、
安斎晃 編著
データ形式:フィックス
(画像形式)
定価
6,930 円(本体6,300円 + 税)
Contents
第1章 日本統治時代の遺構や太平洋戦争の戦跡
<コロール島周辺およびパラオ本島(バベルダオブ島)>
- 太平洋戦争前の生活が偲ばれる日本委任統治時代の遺構
-
アラカベサン島
- ウルクタープル島
- マラカル島
- コロール島
- パラオ本島(バベルダオブ島)
- 太平洋戦争の戦跡
-
アラカベサン島
- ゲルカオル島
- ウルクタープル島
- マラカル島
- オロプシャカル島
- コロール島
- パラオ本島(バベルダオブ島)
- 慰霊碑
- アラカベサン島
- コロール島
- パラオ本島(バベルダオブ島)
<アンガウル島>
- 太平洋戦争前の生活が偲ばれる遺構
- 太平洋戦争の戦跡
- 慰霊碑・記念碑
- その他
第2章 倉田洋二遺稿集
パラオ熱帯生物研究所追想(遺稿)
南洋庁水産試験場とパラオ熱帯生物研究所(座談会)
太平洋戦争におけるパラオ諸島アンガウル島の戦闘(講演)
太平洋戦争 アンガウル島玉砕戦の体験(座談会)
飢えと闘う日本兵(遺稿)
東京都水産試験場と小笠原海洋センター(座談会)
第3章 南洋群島について
南洋群島について
委任統治時代以前の南洋群島と日本の交流