従来より、精神科医療における静脈血栓塞栓症の予防・早期発見・早期治療の重要性が指摘されている。肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症の概要を解説し、各リスクレベルに関して具体的な解説と予防法を網羅する本指針の第2版では、エキスパート・コンセンサスによる指針にとどまらず、国内外の臨床研究を抽出して注意すべきリスクの再検討を行い、またアンケートにより全国総合病院における予防とその実態を把握した。各医療機関が自らの実情に合わせて、予防プロトコールをより使いやすく、有効なものへとアップデートするために参考にすることができる最もふさわしい最新のガイドライン。
日本総合病院精神医学会 治療戦略検討委員会(主担当 中村満) 編集
データ形式:フィックス
(画像形式)
定価
2,200 円(本体2,000円 + 税)
Contents
Ⅰ.改訂にあたって
Ⅱ.本ガイドラインを使用するにあたっての注意事項
1. 予防の対象
2. 解釈に関する留意点
Ⅲ.静脈血栓塞栓症について
1. 病態と成因
2. 疫学
Ⅳ.静脈血栓塞栓症の予防
1. 一般状態のリスクの評価
2. 精神科医療におけるリスク因子の評価
3. 総合的なVTE リスクの判定
4. 出血性リスク
5. 予防法
6. 再評価
7. インフォームド・コンセントから患者参加型のVTE予防へ
8. 今後のVTE予防の方向性〜改訂を考えるなら〜
参考資料
1. 日本の精神科病床におけるVTE 予防法のアンケート調査
2. 第1 版の静脈血栓塞栓症予防指針(再掲)