強迫症(強迫性障害)という得体の知れない病気、それが本人と家族にもたらす苦しみを、あますところなく描いた実話。家族は強迫症の渦にいやおうなく巻き込まれてゆく——。
本書は、三十余年の長い道程を強迫症の娘と共に歩んだ著者自身の、母としての体験に基づくストーリー。強迫症に支配される日々の中、娘は反復磁気刺激(rTMS)療法と出合い、どのような経過をたどるのか。母の手による長年にわたる詳細な記録、およびrTMSを受けた強迫症患者の一事例として貴重な書。
Contents
娘の強迫症:巻き込みの渦が消えるまで ~三十年の道のりとrTMS療法との出合い~
発刊に寄せて ―感想と解説― (澤田和之)