60年間、挫折体験などなく絶対の自信をもって生きてきた精神科医が重症のうつ病になった。うつ病に罹患した精神科医は、客観的に自らのうつ病を診断できるのだろうか。適切な治療と養生を行うことができるのだろうか。うつ病を長引かせずに完治させられるのだろうか。発症のきっかけは何だったのか、どんな経過を辿ったのかなど、専門家ならではの解説を交え、心の内も真っ正直に綴っていく。回復するためのポイントは何か? 何を心がけたらよいか? 精神科医が自らのうつ病をモニターした報告は、治療者・援助者にとっても当事者にとっても極めて役立つに違いない。
小松順一 著
定価 1,980 円(本体1,800円 + 税)