月刊
精神科治療学 第31巻06号
2016年06月
《今月の特集:これだけは知っておきたい精神病理》
患者理解に不可欠な精神病理学のエッセンスを特集!DSM時代にあっても目の前の患者の心を理解するには精神病理学的視点は欠かせない。本特集では精神病理学を学ぶための基本として、代表的で重要な概念を、初学者にも理解しやすいように、一つ一つわかりやすくコンパクトに解説。この特集を読むことで、精神病理学の足がかりがつかめる。最低限の知識を得たい場合や、この特集をきっかけにさらに深く学びたい場合に最適。
JANコード:4910156070665
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【特集】 これだけは知っておきたい精神病理
- 特集にあたって
古茶大樹
- 了解について
山岸 洋
- 治療学的に優れたSchneider, K. の臨床診断学とその分類体系
古茶大樹
- Kraepelin, E. の方法と目的の現代的意義─Kraepelin パラダイムの歴史的位置づけと今後の展望─
影山 任佐
- Huber, G. の基底症状概念と統合失調症残遺状態の類型分類
針間博彦
- 病前性格と発病状況論を理解しよう─Tellenbach, H. のメランコリー論(わが国の精神病理学に与えた多大な影響)─
菅原誠一
- Conrad, K. の「統合失調症のはじまり」─症状展開の一元的理解のために─
野原 博,前田貴記
- 正常心理の枠内にある「心の動き」を知る─Kretschmer, E. の体験反応(支配観念,原始反応,敏感関係妄想,自閉性願望充足を含む)─
久江洋企
- Wernicke の精神病理学に学ぶ
松下正明
- 内因性精神病を細かく分類したLeonhard, K. の観察眼
生田 孝
- 精神病の症状構成の理解に役立つジャクソニズム─Jackson, H. の陰性症状と陽性症状を知る(記述精神症候学的な陰性・陽性症状との違い)─
兼本浩祐
- 『自明性の喪失』にみるBlankenburg, W. の姿勢─単純型統合失調症か,それともアスペルガー症候群か─
和田 信
- Kanner とAsperger の自閉はBleuler, E. のそれをプロトタイプとしている
広沢正孝
- H. Ey の器質力動論─意識の病理と人格の病理─
鈴木國文
- 笠原・木村のうつ状態の分類
太田敏男
- 中井久夫の統合失調症の寛解過程論─医学の眼差し─
岩井圭司
- 安永浩のファントム空間論─隠喩としてのスキー─
井原 裕
- Lacan, J. の精神病論
松本卓也
研究報告
臨床経験
- プレキュラリゼーションによってsuxamethonium によるCPK 上昇や高カリウム血症を呈することなく電気けいれん療法を施行できた一例
青木岳也,磯村信治,角田武久 他
カレント・トピックス
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