月刊
精神科治療学 第31巻07号
2016年07月
《今月の特集:こころの病理をさかのぼる—精神医学における乳幼児期の意義—》
乳幼児期の精神科的問題と成人期の精神疾患との関連が強く示唆されている今日、一般精神科臨床においても乳幼児期を取り巻く生物学的問題と環境を理解することが重要である。乳幼児期に視点を据えると、日常の臨床で成人の患者さんをより深く理解できるようになる。本特集では乳幼児期の精神科的問題が生涯にわたってもたらす影響について、さまざまな視点から取り上げた。乳幼児精神医学を学び一般臨床をスキルアップするために必読の特集号。
JANコード:4910156070764
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【特集】 こころの病理をさかのぼる─精神医学における乳幼児期の意義─
- 特集にあたって
本田秀夫
- 成人期の精神病理と乳幼児期体験
生地 新
- 乳幼児精神医学という視点
石塚佳奈子,本城秀次
- 乳幼児期の心理学に関する最近の動向─心の理論の源流をもとめて─
大藪 泰
- 妊娠・出産をめぐる母親の精神保健と乳幼児期の精神保健
キタ幸子,上別府圭子
- 乳幼児期のアタッチメントの形成とその障害─その理解と治療─
青木 豊
- 乳幼児期の被虐待体験とその後の精神発達への影響 ─反応性アタッチメント障害と発達性トラウマ障害─
友田明美
- 自閉スペクトラム症の早期介入の長期効果
荻野和雄,原口英之,石飛 信 他
- 乳幼児期における愛着障害の長期予後
御園生直美,上鹿渡和宏
- 乳幼児期の発達精神病理に関する生物学的研究
菊知 充
- 母親の精神保健と子どもの精神保健に関する長期追跡
菅原ますみ
- ハイリスク児の精神発達に関する長期追跡
永田雅子
- 成人症例における乳幼児期のアセスメント
小石誠二
- 乳幼児の精神医学的診察の実際─子どもの行動観察を中心に─
本田秀夫
- 乳幼児期からの家族支援
野邑健二
- 母子保健活動と周産期・乳幼児期の精神保健
立花良之,小泉典章
- 〔オピニオン〕解離性同一性障害の病理─ニセモノのDID とみなされたいホンモノのDID─
新谷宏伸
研究報告
- Varenicline 内服開始後に衝動性,攻撃性が高まった統合失調症の一例
上月ゆり子,間中一至,堀 孝文 他
短報
臨床経験
- Olanzapine 筋注製剤を用いた治療と対話
和氣洋介
連載
〔オピニオン〕
- 精神科治療における自己責任の問題─抑うつ体験反応・過量服薬・「ギャンブル依存症」を範例として─
中嶋 聡
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