月刊
精神科治療学 第37巻11号
2022年11月
《今月の特集:精神科臨床と脳科学の距離は縮まったか? ─最新研究の現場から─》
精神疾患の生物学的研究はどこまで進み、どのぐらい臨床応用されているのか?本特集では「画像・神経生理」「遺伝子」「神経科学」「炎症」について、それぞれの最先端の研究成果を第一線の研究者がわかりやすくコンパクトに解説。長めの抄録を配置し、その分野の研究成果をざっくりとつかみ、本文で深掘りした知識を身につける、という非専門家でもわかりやすい構成となっている。また、精神科臨床と生物学的研究の両者を俯瞰した視点を提供するオピニオンや、倫理面など本特集を補完する特別寄稿も掲載。基礎研究から臨床までの間を埋める、他に類を見ない特集。
JANコード:4910156071129
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【特集】精神科臨床と脳科学の距離は縮まったか?─最新研究の現場から─
- 特集にあたって
金沢徹文
- 研究結果をどのように臨床に落とし込むのか,それは可能なのか
村井俊哉
- 研究と臨床の関係
加藤忠史
- 精神科臨床医から見た精神薬理学研究への期待と懸念
仙波純一
- プレシジョンメディスンの時代における精神神経領域の立ち位置について─米国からの視点─
齋藤 淳,石塚公子,澤 明
- fMRIは精神疾患の診断・治療に応用可能か?
岡田 剛
- 自閉スペクトラム症の脳画像的特徴とその臨床応用の可能性
山末英典
- PET分子イメージング(アミロイド,タウ)は認知症スクリーニング検査におけるバイオマーカーになりうるか?
安野史彦
- 脳波とAIによる認知症の診断は可能か?
畑 真弘,宮﨑友希,髙橋 隼 他
- 精神疾患研究におけるNIRS(光トポグラフィー)の可能性と限界
上村 永,松尾幸治
- ゲノム研究の推進によって精神科医はどのように精神疾患を把握するべきか
高田 篤
- Polygenic Risk Scoreは精神科臨床に役立つか
齋藤竹生,二宮光平,池田匡志 他
- 副作用予見性をCYP遺伝子で明らかにしうるのか
南 博也,今津伸一,金沢徹文
- グリア細胞研究は精神疾患の治療に役立つのか?
田中謙二
- シナプスの基礎研究が臨床へ貢献できること
林(高木)朗子
- 老年期の神経病理学研究がもたらす成果とは
河上 緒
- 電気けいれん療法とグリア研究の融合点
橋岡禎征
- 自殺とひきこもりを考える─精神分析の「死の欲動」と脳内免疫細胞ミクログリアとの接点から─
加藤隆弘
- 炎症を治療標的とした新しいうつ病治療法の開発の現状
岩田正明
〔特別寄稿〕
- 純粋精神医学から見た生物学的研究の期待と懸念
古茶大樹
- 脳との距離から始める精神医学─臨床においては軸の重みづけは常に問われる─
兼本浩祐
研究報告
- 医療観察法の鑑定入院にて診断に苦慮した統合失調症の1例
森山 泰,塚本洋平,菊池裕義
臨床経験
- トラウマ体験の言語化に困難をもつPTSDに対する身体感覚に焦点化した簡易型処理の試み
篠崎志美,小坂浩隆,杉山登志郎
カレント・トピックス
- COVID─19後のブレインフォグに対する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)
佐々木信幸
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