月刊

臨床精神薬理 第09巻07号

2006年07月

《今月の特集：スーパー救急における新たな展開と薬物治療》
現在、全国10数カ所で運営されている精神科救急入院料病棟（通称スーパー救急病棟）は、厳しい認可条件をクリアした、精神科急性期治療における最前線の病棟である。本特集では、スーパー救急病棟の成果とこれからの課題、薬物治療、ＥＣＴの実情、新たな長期化問題をまとめた。

ISBN：978-4-7911-5105-9

　定価 3,190 円（本体 2,900 円 + 税）

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• わが国の精神科医療におけるスーパー救急の意義
  澤温

• 東京都内民間精神科病院におけるスーパー救急病棟の現状
  藤村尚宏，岡崎公彦
• 地方民間精神病院におけるスーパー救急の成果と課題
  倉田健一，津久江一郎
• 基幹精神病院におけるスーパー救急の成果と課題
  　―独立法人国立病院機構 肥前精神医療センターから
  橋本喜次郎，中川伸明，岩永英之　他
• 司法精神医療における「医療観察法」と「スーパー救急」の相互補完的意義
  佐藤浩司，武井満
• 精神科救急病棟における治療内容の検討
  　―鎮静砲薬物療砲電気けいれん療法の現状
  平田豊明，市江亮一
• 精神科急性期病棟における入院長期化の問題
  三澤史斉，藤井康男

• 修正型ECTの大うつ病エピソードに対する急性期効果ならびに認知機能障害
  　―サイン波治療器と短パルス波治療器の比較
  富永桂一朗，宇田川至，山口登
• Risperidone液剤の統合失調症慢性期症例に対する維持療法主剤としての可能性
  藤代潤，大園啓子，内田修二　他

• 薬理作用から考察する新規抗精神病薬の適正使用
  笹征史
• SSRIによるうつ病治療の現状と問題点
  石郷岡純

• Risperidoneからolanzapineへの置換により勃起障害が改善した統合失調症の1例
  横山裕一，渡部雄一郎，福井直樹　他
• 他非定型抗精神病薬からperospironeに置換して改善した統合失調症の3例
  永野孝昌，松田幸彦，高坂要一郎

• 統合失調症の認知機能障害治療薬としてのtropisetronの可能性
  橋本謙二

• そこが知りたい薬物療法Ｑ＆Ａ
  横山裕一，澤村一司，染矢俊幸，渡邊崇，森田幸代，下田和孝
• 向精神薬の等価換算
  

  • 第18回2006年版向精神薬等価換算
    稲垣中，稲田俊也

• 薬の使い方

• Olanzapineを使いこなす第2回
  急性期治療の選択肢としてのolanzapine
  堤祐一郎

• うつ病治療における社会復帰の重要性―SASSを用いた評価を中心に
  上島国利（司会），樋口輝彦，中村純，井上幸紀

• シンポジウム開催にあたって
  切池信夫
• 認知モデルの援用に，診断治療が可能となった社会不安障害の2症例
  渡邉博幸，吉村政之，中里道子　他
• 社会不安障害における薬物療法の位置づけ
  永田利彦
• 社会不安障害に対する集団認知行動療法
  陳峻雯
• 社会不安障害に対する薬物療法と精神療法の併用のエビデンス
  古川壽亮
• 指定討論とDiscussion
  指定討論/菊地俊暁，司会/尾崎紀夫