月刊
臨床精神薬理 第09巻11号
2006年11月
《今月の特集:多剤・大量療法からの脱却に向けて》
抗精神病薬の多剤・大量療法をどうするかは、精神科臨床における長年の課題である。多剤・大量療法からの脱却と、単剤治療を目指した治療について、 第二世代抗精神病薬の各薬剤別に気鋭の専門家が執筆。このテーマを追究した本誌編集委員であった故青葉教授の追悼号。
ISBN:978-4-7911-5109-7
【特集にあたり】
【展望】
- 日本における統合失調症療法の現状―多剤・大量療法からの脱却に向けて
宮本聖也,諸川由実代
【特集】 多剤・大量療法からの脱却に向けて――第二世代抗精神病薬 単剤治療のメリット(青葉安里先生追悼号)
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- Risperidone―抗精神病薬多剤併用投与から単剤化への切り替え
武内克也,岩渕修,佐々木昇 他
- 治療が難航する症例に対するolanzapineの意義―3症例からの検討
川上宏人
- Quetiapine単剤治療―利点と限界
渡邉博幸
- 多剤大量処方からの脱却とperospironeの役割
河合伸念,朝田隆
- Aripiprazoleへの期待―「病因・自己治癒力モデル」でドパミン仮説を考える
大下隆司
- Clozapine投与を受けている統合失調症患者における抗精神病薬多剤併用処方
稲垣中
- 抗精神病薬の多剤併用大量療法から非定型薬単剤治療への切り替えの試み(最終報告)
河合伸念,山川百合子,馬場淳臣 他
- Olanzapine 20mgで治療開始した統合失調症10例の検討―PANSSによる3ヵ月間の精神症状評価
杉山克樹,中田信浩,岡掛真史 他
- 陽性症状が顕著な急性期統合失調症に対するquetiapine急速増量療法について
古瀬勉
- 青葉安里先生追悼
山口登
- 「臨床精神薬理」と青葉安里先生
村崎光邦
- 青葉安里先生と日本臨床精神神経薬理学会との関わり
上島国利
- 青葉安里先生を偲ぶ
中村純
- 青葉安里先生の死を悼む
石郷岡純
- 慢性統合失調症患者における抗精神病薬の有効性―CATIE試験における薬効および安全性の評価
Jeffrey A. Lieberman(監訳/宮本聖也)
- 注意欠陥多動性障害の治療におけるmethylphenidateの臨床使用および乱用に関わる変動要素について
James M. Swanson(監訳/中村秀文)
- 不安障害の脳内機序と治療法
David J. Nutt(監訳/石郷岡純)
- 抗精神病薬の作用機序:受容体から反応まで
Shitij Kapur(監訳/岩田仲生)
- 統合失調症の治療戦略―アルゴリズムをどのように活用するか
伊豫雅臣(司会),稲田俊也,小松尚也,早川達郎,渡邉博幸
- そこが知りたい薬物療法Q&A
長谷川直哉,澤村一司,染矢俊幸,森田幸代,下田和孝
- 薬の使い方
Olanzapineを使いこなす第6回
- Olanzapineへの切り替え―みんなの笑顔を見たいから
阿部佐倉
- 海外文献紹介
- Phencyclidine投与によるマウスの認知機能障害はfluvoxamineの亜慢性投与によって改善される:シグマ-1受容体の役割
橋本謙二,藤田有子,伊豫雅臣
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