月刊
臨床精神薬理 第10巻05号
2007年05月
《今月の特集:医療観察法と薬物治療》
平成17年7月から施行されている医療観察法により、重大な他害行為を行った心神喪失者の社会復帰を目指した医療が行われている。医療観察法における指定入院病棟・指定通院医療機関での薬物療法や、治療抵抗性統合失調症・物質使用障害を併発した触法精神病例に対する薬物療法、デポ剤治療について概説し、医療観察法において手厚く配慮された対象者の人権擁護システムについて紹介した。
ISBN:978-4-7911-5115-8
【展望】
- 医療観察法指定入院病棟における薬物療法
黒木まどか,須藤徹,中川伸明
- わが国の司法精神医療における治療抵抗性統合失調症―Clozapineに期待される役割
川上宏人
- 物質使用障害を併発した触法精神病例の薬物治療・心理社会治療
松本俊彦,今村扶美,吉澤雅弘 他
- 重大な犯罪を犯した統合失調症患者とデポ剤治療
藤井康男
- 指定通院医療機関の課題と薬物療暴民間病院の立場から
松原三郎
- 医療観察法による医療における対象者の人権擁護
五十嵐禎人
- そこが知りたい薬物療法Q&A
平野ゆかり,澤村一司,染矢俊幸,室井宏文,斉藤淳,渡邊崇,下田和孝
- 横浜市立大学附属病院神経科における統合失調症外来患者の処方調査―抗精神病薬を中心に
大塚達以,都甲崇,池田英二 他
- Risperidone oral solutionの睡眠障害に対する即時効果―未治療の統合失調症者を対象としたPSGによる検討
小鳥居望
- 精神科医による後発医薬品の認識・評価および使用状況― 一般内科医を対照として
本田義輝,齋藤秀之
- パニック障害のTemperament and Character Inventory(TCI)による人格特性と治療および症状による影響
新田真理,服部美穂,成田智拓 他
- セロトニン受容体およびセロトニントランスポーター遺伝子多型が抗うつ薬の臨床効果に与える影響
加藤正樹,奥川学,分野正貴 他
- 現在の日本における最終段階を含めた、統合失調症治療のアルゴリズム作成について
菊山裕貴,岡村武彦,小林伸一 他
- 統合失調症への抗精神病薬の適切な使い方について―エビデンスに基づく検証
Rajiv Tandon(監訳/兼子直)
第5回Schizophrenia研究会
- 開会にあたって
岡崎祐士
- 統合失調症の遺伝解析
有波忠雄
- Discussion
岡崎祐士(司会),有波忠雄,他
- 新規抗精神病薬Olanzapine Zydis錠による統合失調症急性期緊急例の治療を考える
(その1)
上田均(司会),杉山克樹,片桐秀晃
- 抗精神病薬と糖尿病
中根秀之(司会),Richard I.G. Holt,工藤喬,森信繁
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。