月刊
臨床精神薬理 第10巻06号
2007年06月
《今月の特集:日常臨床とエビデンスのギャップを探る》
精神科薬物療法において、次々と新薬が登場する一方、様々なガイドラインやアルゴリズムも発表されている。エビデンスから勧められている治療と日常臨床のギャップ、エビデンスで否定されているにもかかわらず日常的に行われている治療など臨床医が抱く素朴な疑問について特集した。
ISBN:978-4-7911-5116-5
【展望】
- 薬物療法のエビデンスを日常臨床にどのように活かすか
坂元薫
- うつ病に対するmethylphenidateの是非
安部川智浩,伊藤侯輝,小山司
- うつ病に対するsulpirideの有用性とエビデンス
金野滋
- 不安・気分障害に対するベンゾジアゼピンの役割と長期投与
中原理佳,張賢徳
- Tandospirone(セロトニン1Aアゴニスト)の位置づけと可能性
美根和典,村田雄介
- 単極性うつ病に対するlithium強化療法の効果
吉野相英
- 非定型抗精神病薬の非定型的適用のエビデンス
黒木俊秀
- 第一世代の抗うつ薬・抗精神病薬の役割
伊賀淳一,沼田周助,大森哲郎
- そこが知りたい薬物療法Q&A
齋藤淳,渡邊崇,下田和孝,有田正知,須貝拓朗,染矢俊幸
- 急性期統合失調症におけるolanzapine口腔内崩壊錠またはrisperidone内用液単剤による入院治療経過の特徴
渡部和成
- Risperidone内用液分包品治療によるアドヒアランス向上と再発予防効果の検討
住吉秋次
- Sertralineにより3日間で著効を認めた未成年のうつ病患者の報告
大塚明彦
- 第2世代抗精神病薬の神経保護作用を生かした新しい統合失調症の治療戦略について
菊山裕貴,宮本聖也,吉田祥、他
- 抗精神病薬の剤形とアドヒアランス―新たな口腔内崩壊錠の導入
吉尾隆
- 塩酸パロキセチン水和物の有効性・安全性の総括―市販後調査より
上島国利,中村純,坪井康次、他
- Agitation-Calmness Evaluation Scale(ACES©)精神運動興奮と鎮静の評価尺度
小野久江
第4回GAD研究会
- 開会にあたり
小山司
- <基調講演>全般性不安障害の診断と治療の基本
越野好文
- 高血圧と不安障害
宗像正徳
- 精神科における全般性不安障害の臨床実態
―57例の後ろ向き調査から
北川信樹
- 全般性不安障害診断基準の疑問点
大坪天平
- <招待講演>韓国における全般性不安障害の治療をめぐる現在の状況
Min-Soo Lee(監訳/中込和幸)
- <特別講演>全般性不安障害における認知
Christer Allgulander(監訳/上島国利)
社会不安障害の薬物療法と認知行動療法
- シンポジウム開催にあたって
福居顯二
- 社会不安障害(SAD)の薬物療法の現状と課題
田島治
- 社会不安障害に対する認知行動療法と薬物療法
陳 峻ウェン(上部 雨、下部 文),中野有美,古川壽亮
- 対人恐怖症/社会不安障害への森田療暴認知行動療法との比較から
中村敬
- <指定討論>社会不安障害の診療ガイドライン
古川壽亮
- 社会不安障害の薬物療法と認知行動療法の今後の方向性
―シンポジウムからの提言
久保木富房
- 新規抗精神病薬Olanzapine Zydis錠による統合失調症急性期緊急例の治療を考える
(その2)
上田均(司会),杉山克樹,片桐秀晃
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