月刊
臨床精神薬理 第11巻03号
2008年03月
《今月の特集:寛解をめざしたうつ病治療》
うつ病治療において、寛解をめざすことは自殺や再発を防ぐ上でも重要である。本特集では、うつ病治療における寛解・回復の概念・定義を整理し、様々なうつ病治療による寛解率の違いを検討した。また、うつ病における寛解と再発・自殺、寛解とQOL、寛解と合併症の関係について紹介し、最後に寛解をめざした治療戦略を展望した。
ISBN:978-4-7911-5125-7
【展望】
- 精神科領域における臨床試験についての考察
竹内正弘,竹内円雅
- 寛解、回復を目指したうつ病の治療―うつ病の寛解、回復の概念、定義
中村純,石郷岡純
- 様々なうつ病治療における寛解率の違い
高橋一志,石郷岡純
- うつ病における寛解と再発、自殺
井上猛,北川信樹,中川伸他
- うつ病の寛解とQOL
稲田健,馬場寛子,石郷岡純
- うつ病寛解と合併症
熊田貴之,大坪天平
- うつ病における寛解を目指した治療戦略
越野好文
- そこが知りたい薬物療法Q&A
上馬塲伸始,須貝拓朗,染矢俊幸,大栗有美子,渡邊崇,下田和孝
- Blonanserinの薬理学的特徴と臨床的位置付け
村崎光邦
- 精神運動興奮を有する日本人の統合失調症患者にolanzapine速効型筋注製剤を投与した時の薬物動態の検討―Olanzapine速効型筋注製剤第Ib相臨床試験
小野久江,田中和芳,西村裕美子他
- 統合失調症患者の社会復帰とアドヒアランス向上
樋口輝彦
諏訪・佐野メモリアルシンポジウム―抗精神病薬50年を振り返る
- 開会にあたって
小山司
- 司会にあたって
栗原雅直
- 我が国における薬物療法の幕開け―北海道大学の場合
山下格
- 我が国における薬物療法の幕開け―Chlorpromazineの導入を中心に
中嶋照夫
- 司会にあたって
三浦貞則
- 抗精神病薬の薬理―コンセプトとそのスクリーニングの変遷
森本保人
- 第二世代抗精神病薬開発の視点から
村崎光邦
- ごあいさつ
武田雅俊
- 司会にあたって
山内俊雄
- 現状における薬物療法の理念―臨床的観点から
久住一郎
- 精神科薬物療法における将来展望―基礎的観点から
西川徹
- 抗精神病薬療法の現状と将来―統合失調症を中心に
八木剛平
SSRI増強療法の新たな試み―薬動態学的/薬力学的見地から
小山司
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