月刊
臨床精神薬理 第11巻06号
2008年06月
《今月の特集:抗精神病薬の歴史的動向》
抗精神病薬が世に出て50年、いま改めて精神科治療に果たした役割を問う。新規抗精神病薬の誕生物語とその後の展開を振り返るとともに、今後期待される新薬まで、抗精神病薬のすべてを網羅した特集。
ISBN:978-4-7911-5128-8
【展望】
- 統合失調症と抗精神病薬療法の50年
八木剛平,田辺英,渡邊衡一郎
- 定型抗精神病薬の位置付けと今後
大森 哲郎
- Clozapineの役割と今後―Clozapineは過去の薬剤なのか,それとも未来の薬剤か
大下 隆司
- Risperidone誕生の経緯と治療学上の意義
石郷岡 純
- Olanzapine:開発の経緯とその後の展開
高橋正史,藤井康男,高橋道宏
- 第二世代抗精神病薬誕生物語とその後の展開:Quetiapine
村崎光邦,JeffreyM.Goldstein
- 第二世代抗精神病薬誕生物語とその後の展開:Perospirone
中村三孝
- Aripiprazoleは第3世代抗精神病薬と言えるか
菊地哲朗
- 今後に期待される抗精神病薬開発の動向―Dopamineを越えて
村崎光邦
- そこが知りたい薬物療法Q&A
森田幸代,根本麻知子,須貝拓朗,染矢俊幸
- 統合失調症におけるolanzapineの前向き市販後特別調査の最終結果報告
西馬信一,高垣範子,盛谷美和他
- Donepezil投与で幻覚・妄想の顕著な改善がみられたアルツハイマー型認知症の1例
塩崎一昌,平安良雄
- Amoxapineにより悪性症候群を呈した大うつ病性障害の1例
宮本歩,三浦千絵,落合直他
- 第二世代(非定型)抗精神病薬を投与する際の血糖モニタリングガイダンスの提案
村崎光邦,小山司,渥美義仁他
- どうしてaripiprazole上乗せにより精神症状が増悪することがあるのか?―脱分極性遮断(depolarization block)を中心に
濱村貴史,原田俊樹,児玉匡史
- 海外における統合失調症治療の最新の知見―寛解とアドヒアランスを中心に
尾崎紀夫
- Fluvoxamineの臨床用法用量に関する考察― Fluvoxamineの脳内セロトニントランスポーター占有率
および薬物動態シミュレーションからの提案
菊池高光,鈴木尚,平岡秀一,
他
AD/HDの神経生物学の進歩
JosephBiederman(監修/岩坂英巳,根來秀樹)
アドヒアランスへの挑戦
- 統合失調症患者におけるアドヒアランス問題の発見と管理
W.WolfgangFleischhacker(監訳/尾崎紀夫)
- 抗精神病薬のアドヒアランスと介入戦略
DawnI.Velligan(監訳/中村純)
- 統合失調症治療戦略をcritical period仮説から考察する―「病識」の支援とアドヒアランス
岩田仲生
うつ病治療の最前線―社会復帰を目指した治療法
- うつ病治療の問題点と自殺対策
平安良雄
- 認知行動療法(CBT)を中心としたうつ病デイケアの有効性と実際
仲本晴男
- 寛解を目指したうつ病の治療―薬物選択から職場復帰まで
吉村玲児
- 新規抗うつ薬のリスクとベネフィットからみた適正使用
田島治
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