月刊
臨床精神薬理 第11巻07号
2008年07月
《今月の特集:最強のエビデンスをめざして―今後の臨床試験への提言》
米国国立精神保健研究所が助成している大規模臨床試験の代表的な4つの研究プロジェクトに関して特集した。展望において、無作為化比較試験におけるpublication biasとsponsorship biasについて解説。特集では、CATIE、STEP-BD、STAR*D、TADSの概略と成果、またわが国における今後の臨床試験の課題と、いま最も必要とされている臨床研究への提言も紹介した。
ISBN:978-4-7911-5129-5
【展望】
- Study publication biasとoutcome reporting bias―特にsponsorship biasについて:誰も真実を知らないときに学問ができるのか、真実に基づいた医療ができるのか
古川壽亮
【特集】 最強のエビデンスをめざして―今後の臨床試験への提言
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- CATIE試験は統合失調症薬物治療にどんな臨床知をもたらすか?
渡邉博幸
- 双極性障害の大規模臨床試験―The Systematic Treatment Enhancement Program for Bipolar Disorder (STEP-BD)
石郷岡純
- STAR*D (Sequenced Treatment Alternatives to Relieve Depression)―アルゴリズムから得られたうつ病の治療エビデンス
山本暢朋,稲田俊也
- Treatment for Adolescents With Depression Study(TADS):現在までの報告を中心に
谷将之,大坪天平
- わが国における今後の臨床研究の課題
三好出
- 今、最も日本で必要とされる臨床研究への提言
加藤忠史
- 精神科救急における薬物療法の変化―平成(H)9年,H18年の救急対応の比較
武内克也,酒井明夫,大塚耕太郎,他
- Risperidone内用液および錠剤投与下における統合失調症患者の臨床効果と薬物血漿中濃度および血漿中抗ドパミンD2活性の比較
三宅誕実,宮本聖也,荻野信,他
- 多剤併用からolanzapineに変更後、clonazepamの追加で遅発性ジストニアが改善した1例
渡邊崇,大曽根彰,秋山一文,他
- Paroxetineとnortriptylineの薬物相互作用により錐体外路症状がみられた1例
横山裕一,渡部雄一郎,須貝拓朗,他
- Aripiprazoleへのswitchingにより陽性症状の安定を維持しながら高プロラクチン血症および陰性症状の改善を認めた統合失調症の一例
森康浩,兼本浩祐
- SSRI induced apathy syndromeが疑われた1例
佐藤晋爾,朝田隆,堤孝太,他
- Aripiprazole投与後に遅発性ジスキネジアが改善した1例
瀧村和則,三木志保,神尾聡,他
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬fluvoxamine maleateで集積された意識障害に関する個別症例解析
小阪憲司,村崎光邦,山口成良
- うつ病と不安―不安について考える
石郷岡純(司会),中村祐,岩田仲生,吉村玲児
- うつ病・不安障害治療とシグマ受容体―Dr. Ian Hindmarchをお招きして
橋本謙二(司会),Ian Hindmarch,笠井清登
- 今日の精神科診療における三環系抗うつ薬の意義
石郷岡純(司会),大坪天平,渡邊衡一郎
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
常山暢人,福井直樹,染矢俊幸
- 薬の使い方
- 「Quetiapineを使いこなす」を始めるにあたって
石郷岡純
- Quetiapineを使いこなす 第1回
Quetiapineの薬理的メカニズムと臨床効果―Quetiapineの至適用量とloose bindingな薬剤の作用機序について
菊山裕貴,宮本聖也,花岡忠人,他
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