月刊
臨床精神薬理 第12巻05号
2009年05月
《今月の特集:難治性うつ病をどう克服するか/新規抗てんかん薬lamotrigine》
難治性うつ病について、診断と評価の問題、中長期治療戦略、ドパミン作動薬の有用性や創薬の可能性、非薬物療法による展望を特集した。また、2008年12月に本邦で上市された抗てんかん薬lamotrigineの特集では、作用機序、成人や小児への有効性、てんかんに伴う精神症状への影響、気分安定薬としての可能性、安全性などを幅広く取り上げた。
ISBN:978-4-7911-5139-4
【展望】
- 難治性うつ病への対応―診断と評価から治療を考える
近藤毅
- 大うつ病の中長期治療戦略―セカンドライン以降はどうするか
小川成,古川壽亮
- 治療抵抗性うつ病と薬物療法
熊田貴之,大坪天平
- 難治性うつ病に対するドパミン作動薬の有用性
井上猛,北市雄士,小山司
- 難治性うつ病治療を目指した新規抗うつ薬の創製―グルタミン酸神経作用薬の可能性
茶木茂之
- 難治性うつ病に対する非薬物療法の展望―心理的側面から
髙塩理,三村將
- 難治性うつ病に対する非薬物療法の展望:生物学的側面
本橋伸高
- 特集にあたって
山内俊雄
- Lamotrigineの作用機序と臨床薬理
岩佐博人,兼子直
- Lamotrigineの成人てんかんに対する有効性
小出泰道,井上有史
- Lamotrigineの小児てんかんに対する有効性
飯沼一宇
- てんかんに伴う精神症状とlamotrigine
兼本浩祐,加藤裕子,田所ゆかり,他
- 気分安定薬としてのlamotrigine―双極性障害治療における有効性
加藤正樹,奥川学,木下利彦
- Lamotrigineの安全性と適正使用
八木和一
- 新規抗てんかん薬lamotrigineをどう使いこなすか
山内俊雄,大塚頌子,兼本浩祐
- 統合失調症患者におけるolanzapineの服薬中断理由の検証―CATIE試験の結果を踏まえて
赤羽晃寿,浜市修嘉,松村謙一,他
- 日本のてんかん患者における精神症状の有症率とQOLへの影響―インターネットによるてんかん患者の意識調査
大沼悌一
- SSRIs,SNRIで効果不十分なうつ病患者に対するtandospirone付加投与の有用性の検討(第1報)
住吉秋次,三木和平,上村誠,他
- うつ病患者の治療薬に対する期待と現状―患者300名の意識調査と服薬アドヒアランスの関連性
上島国利
- そこが知りたい薬物療法Q&A
高須庸平,須貝拓朗,染矢俊幸
- 薬の使い方
- Methylphenidate徐放錠を使いこなす第6回
Methylphenidate徐放錠と他の向精神薬の使い分けと併用
岡田俊
- Quetiapineの静穏化作用と臨床有用性
氏家寛,佐藤創一郎,武田俊彦,来住由樹,原田俊樹
Aripiprazole発売2周年記念講演会
- 開会にあたって
鮫島健
- Session 1:臨床データに基づく合理的な薬剤選択
- 統合失調症治療におけるaripiprazoleの役割
Steven G. Potkin(監訳/村崎光邦)
- Effectivenessを考慮した抗精神病薬の選択
石郷岡純
- Session 2:患者さんの主観に基づく薬剤選択
- 統合失調症に対する抗精神病薬の適正治療―実際の臨床データからの解明
Rajiv Tandon(監訳/丹羽真一)
- 過剰な鎮静が社会生活に及ぼす影響―日本版バーチャルセデーション導入の経緯
丹羽真一
- 統合失調症急性期治療の薬物選択―患者さんのQOLを考慮して
岩田仲生
- 閉会にあたって
川﨑洋子
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