月刊
臨床精神薬理 第12巻10号
2009年10月
《今月の特集:抗精神病薬治療に残された疑問点》
近年、続々と重要なメタアナリシスが公表され、第二世代抗精神病薬という定義が揺らいでいる。そこで読者の疑問に答える形で特集を構成した。展望では、第二世代抗精神病薬は果たして陰性症状に効果があるのか、特集では、抗精神病薬非経口投与の可能性、効果判定期間、併用療法の考え方、初回エピソード改善後の維持治療期間、維持期における抗精神病薬の最小用量など、抗精神病薬治療における様々な疑問点を取り上げた。
ISBN:978-4-7911-5144-8
【展望】
- 第二世代抗精神病薬は陰性症状に本当に効果があるのか ?
竹内啓善
- 急性期治療における抗精神病薬非経口投与の現状と将来
三澤史斉
- 抗精神病薬の効果判定期間
上田 均
- 抗精神病薬の併用療法をどう考えていくべきか
武田俊彦
- 統合失調症患者の睡眠障害への治療技法
山下英尚,萬谷智之,町野彰彦,他
- 第1世代と第2世代という抗精神病薬の分類を越えて
大森哲郎
- 初回エピソード改善後の維持治療期間
藤井千代,水野雅文
- 統合失調症の維持期における抗精神病薬の最小用量:その意義と課題
内田裕之,竹内啓善
- 急性期統合失調症に対するolanzapineの口腔内崩壊錠の使用実態
―製造販売後特定使用成績調査の解析結果から
倉持素樹,西馬信一,丹治由佳,他
- Risperidone持効性注射剤の有効性および安全性―弓削病院の治験結果から
西山浩介
- Aripiprazole内用液と心理教育による統合失調症治療が服薬アドヒアランスの確立に効果的であった統合失調症入院患者の1例
渡部和成,堤祐一郎
- 併存障害を有する注意欠陥多動性障害患者に対するatomoxetineの有効性および安全性
後藤太郎,堤康行,高橋道宏
- 注意欠陥/多動性障害(AD/HD)に対するatomoxetineの有効性および安全性:グローバルエビデンスのレビュー
後藤太郎,丹治由佳,高橋道宏
- そこが知りたい薬物療法Q&A
大栗有美子,渡邊崇,大曽根彰,下田和孝
- 私が歩んだ精神医学研究への道
【Inside the doctor's studio 編集長が聞く精神薬理学の軌跡】
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- 第4回 稲永和豊先生を迎えて
インタビュアー/村崎光邦
Mental Symposium 2008
- 開会にあたって
村崎 光邦
- うつ病の治療
- うつ病治療におけるメンタルクリニックの役割とアドヒアランス
堀越立
- 難治性うつ病の薬理学的治療戦略
小山 司
- 専門講座
- 難治性うつ病の理解と対応
牛島 定信
- うつ病か?認知症か?
新井平伊,馬場 元
- 双極性障害をどう診立てるか?
田島 治
- 職場復帰と双極スペクトラム
寺尾 岳
- 閉会にあたって
渡邉 昌祐
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