月刊
臨床精神薬理 第13巻10号
2010年10月
《今月の特集:抗うつ薬導入50年》
最初の抗うつ薬imipramineが本邦へ導入されてから2009年で50年の節目を迎えた。本特集では、わが国における抗うつ薬開発の歴史を振り返り、続いてreserpine、三環系、四環系、SSRI、SNRI、NaSSAの果たした役割と今後の可能性、そして今後期待される新たな抗うつ薬開発について展望した。
ISBN:978-4-7911-5156-1
【展望】
- Imipramineから50年―わが国における抗うつ薬開発の歴史的展開
村崎 光邦
【特集】 抗うつ薬導入50年
- 抗うつ薬導入50年を振り返って―芳香族モノアミンを巡る展開
中嶋 照夫
- 三環系抗うつ薬の果たした役割と今後への期待
越野 好文
- 四環系抗うつ薬の果たした役割と今後への期待
内村 直尚
- SSRIの果たした役割と今後への期待
田中 徹平、野村総一郎
- SNRIの果たす役割と期待
樋口 輝彦
- NaSSAの果たすべき役割とその可能性
加藤 正樹、木下 利彦
- 今後の抗うつ薬開発への期待
石郷岡 純
シリーズ・他
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
渡邊 崇、大曽根 彰、下田 和孝
- 薬の使い方
- Risperidone持効性製剤を使いこなす 第3回
Risperidone持効性製剤と脱落防止の対策―リコールの活用を中心に
森 康裕
原著論文
- Paroxetine塩酸塩水和物の中断後症状の実態と10mg/日未満の用量調節の必要性―日本臨床精神神経薬理学会 アンケート調査
日本臨床精神神経薬理学会
- 統合失調症患者におけるquetiapine 1日1回眠前投与の検討
柴田 勲、丹羽 真一
- 外来統合失調症治療におけるrisperidone持効性注射剤の有用性の検討―QOL向上と寛解を目指した治療のために
窪田 幸久
- 日本人パニック障害患者を対象としたsertralineとparoxetineの有効性および安全性を検討する無作為化、二重盲検、非劣性試験
上島 国利、貝谷 久宣、今枝 孝行、他
総説
- 気分安定薬を用いた統合失調症の効果増強療法
山本 暢朋、稲田 俊也、藤井 康男
- 12の抗うつ薬はどれも同じか?―マルチプルトリートメントメタアナリシスが開く新しいエビデンス
米本 直裕、稲垣 正俊、山田 光彦
座談会
- うつ病患者の実態から考える治療戦略―急性期服薬アドヒアランスの向上を中心に
中込 和幸(司会)、川嵜 弘詔、渡邊衡一郎
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。