月刊
臨床精神薬理 第14巻04号
2011年4月
《今月の特集:強迫スペクトラム障害の薬物療法》
強迫スペクトラム障害」は、強迫性と衝動性を両端に位置づけ、その間に、強迫性障害、心気症、摂食障害、チック障害、境界パーソナリティー障害、嗜癖などを位置づけたものである。本特集では、強迫性障害ならびにそれに関連した病態を、現在の生物学的エビデンスから再検討し、疾患の位置づけと治療の方向性を探った。
ISBN:978-4-7911-5162-2
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【第6回「臨床精神薬理」誌賞 発表】
【展望】
- 強迫スペクトラム障害の概念とその病態:最新の動向
松永 寿人,林田 和久
【特集】 強迫スペクトラム障害の薬物療法
- 強迫性障害の薬物療法と認知行動療法:包括的治療のエビデンス
中前 貴,多賀 千明
- 摂食障害における強迫性・衝動性と薬物療法
宮脇 大,岡本 洋昭,切池 信夫
- 強迫スペクトラム障害論からみたパーソナリティ障害における強迫性,衝動性,および自傷の生物学的基盤と薬物療法への展望
小野 和哉,中山 和彦
- 小児期精神疾患における強迫性・衝動性と薬物療法――広汎性発達障害との関連を中心に
岡田 俊
- 物質依存の強迫性・衝動性――渇望に対する薬物療法
松本 俊彦
- てんかんに併存する強迫性・衝動性とてんかん治療の影響
木村 記子,井上 有史,岡田 俊
シリーズ・他
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
渡邊 崇,大曽根 彰,下田 和孝
- 薬の使い方
Risperidone持効性製剤を使いこなす 第8回
- 患者-家族-医師の三者による治療体制と持効性製剤の意義――統合失調症患者をもつ家族への調査結果が示唆するもの
内野 俊郎,富田 克
原著論文
- 初発の統合失調症患者におけるquetiapine fumarateの有効性および安全性の検討
曽我部啓三,小林 利光,宗 政博,他
総説
- アドヒアランスからみたてんかん治療――特に新規抗てんかん薬とアドヒアランスについて
山内 俊雄
- Atomoxetineとmethylphenidateに関するグローバルエビデンスのレビュー:特に両薬剤の比較・切り替え・併用について
後藤 太郎,松井 晶子,大原 文裕,他
講演紹介
新しい治療ゴールへの挑戦
- 開会のご挨拶
山崎 學
- 講演1 精神科でのShared Decision Making(SDM)の導入――ドイツにおける実践
Johannes Hamann(監訳/渡邊衡一郎)
- 講演2 アドヒアランス低下につながる潜在的副作用
中込 和幸
- 講演3 Aripiprazoleのメタボリックな指標への影響
竹内 啓善
- 講演4 統合失調症薬物治療の身体リスク――日常臨床でのモニタリングの重要性
染矢 俊幸
- 閉会にあたって
高橋 清久
統合失調症の抗精神病薬治療における主観的ウェルビーイングの重要性 Martin Lambert(監訳/石郷岡 純)
気分障害への新たなアプローチ
うつ病―治療最前線
- Session 1 教育講演
- Duloxetineの臨床的有用性――300例の使用経験からみた薬剤特性
山田 和夫
- Session 2 パネルディスカッション
- 寛解をめざしたうつ病治療――Duloxetineのポジショニング
司会/中村 純,石郷岡 純
パネリスト/吉村 玲児,伊藤 匡,藤田 潔,山田 和夫
双極性障害―疾患概念
- 双極性障害――双極性躁病診断の問題点,新たな理解,新たな治療選択肢
Mauricio Tohen(監訳/山脇 成人)
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