月刊
臨床精神薬理 第14巻07号
2011年7月
《今月の特集:Rivastigmineのすべて》
2011年に入り、アルツハイマー型認知症の新しい治療薬が3剤たて続けに承認された。本特集ではそのうちrivastigmineについて、開発の経緯、薬理作用、臨床薬理学的特徴、臨床エビデンスや安全性について触れ、パッチ剤(貼付剤)として認可されたrivastigmineのすべてを解説した。
ISBN:978-4-7911-5165-3
【展望】
- 新規抗認知症薬に求められるもの:認知症治療の新たな展開
新井 平伊
【特集】 Rivastigmineのすべて
- Rivastigmineの開発経緯
新井 哲明,朝田 隆
- Rivastigmineの薬理作用――Dual actionへの期待
田中 稔久,武田 雅俊
- Rivastigmineパッチ剤(経皮吸収型製剤)の臨床薬理学的特徴
繁田 雅弘
- Rivastigmineのアルツハイマー型認知症における臨床エビデンス――国内開発臨床試験報告に基づく有効性,安全性,忍容性評価
中村 祐
- アルツハイマー病とrivastigmine:国外における有効性
本間 昭
- Rivastigmineの安全性
田渕 肇,加藤元一郎
シリーズ・他
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
斎藤 摩美,小野 信,染矢 俊幸
- 薬の使い方
Risperidone持効性製剤を使いこなす 第11回
- Risperidone持効性注射製剤と悪性症候群
山下 徹,藤井 康男
原著論文
- 非定型抗精神病薬による重度の認知症周辺症状(BPSD)の縦断的治療経過について――2症例報告を通して
大野 篤志
- Milnacipranの大うつ病患者の疼痛症状に対する治療効果
端詰 勝敬,天野 雄一,佐谷健一郎,他
- 急性期初発・再発統合失調症患者に対するaripiprazole単剤治療の有効性に関する検討
森脇 正詞,岸 太郎,鈴木 竜世,他
- 日本人の小児難治てんかんの部分発作に対するgabapentinの併用療法の有効性と安全性の検討
大澤真木子,白坂 幸義,大塚 頌子,他
- Risperidone持効性注射剤(RLAI)の導入により何が変わったか?――経口risperidone(RIS)からRLAIへの切り替えによる治療の単剤化の可能性について
柴田 勲,丹羽 真一
症例報告
- Blonanserinへの変更により過鎮静なく良好な経過が得られた統合失調症の4症例
山田 浩樹,高山 悠子,池上 弓子,他
- 他の第2世代抗精神病薬からperospironeないしはblonanserinへの切り替えが有効であった統合失調症患者の3例
山本 暢朋
- 社交不安障害と嘔吐恐怖症を併発したうつ病にmirtazapineが有効であった1例
野呂 浩史,荒川和歌子
Letters to the editor
- デポ剤と経口薬のランダム化比較試験を考える
長嶺 敬彦
資料
- 今日の統合失調症薬物治療におけるblonanserinの位置付け――神奈川県下におけるアンケート調査の結果より
宮本 聖也,熊田 貴之,大久保善朗,他
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