月刊

臨床精神薬理 第15巻01号

2012年1月

《今月の特集：Memantineのすべて》
ドネペジルやガランタミンなどのコリンエステラーゼ阻害薬とは薬理作用の異なるNMDA受容体拮抗薬であるメマンチンのすべてを紹介。認知症治療ガイドラインにおける位置づけ、開発経緯、作用機序、臨床データ、安全性などを網羅。特に併用療法において力を発揮するメマンチンは、認知機能、ADL、全般症状、行動心理症状に大きい改善が期待できる。

ISBN：978-4-7911-5171-4

• アルツハイマー病を治療するということ
  本間　昭

• ガイドライン　認知症疾患治療ガイドライン2010年版における薬物治療の位置付け
  和田　健二，中島　健二
• Memantine hydrochloride開発の経緯
  今埜　博道
• 作用機序からみたmemantineのアルツハイマー型認知症治療の意義
  下濱　俊
• 国内外で実施されたmemantine hydrochloride臨床試験のレビュー
  中村　祐
• Memantine長期投与の安全性と長期的使用の意義
  片山　禎夫
• MemantineのBPSDに対する効果
  工藤　喬
• NMDA受容体拮抗剤登場後のアルツハイマー型認知症の臨床
  北村　伸
• 合併症を有する認知症に対する治療戦略
  冨田　尚希，荒井　啓行

シリーズ・他

• そこが知りたい　薬物療法Ｑ＆Ａ
  折目　直樹，常山　暢人，染矢　俊幸
• 薬の使い方
  • Risperidone持効性製剤を使いこなす　第17回
    アドヒアランスと長期予後の改善を考慮したRLAIの長期使用経験
    ――「服薬からの解放」その臨床的意義について
    石塚　卓也，菊池　勤

原著論文

• 外来通院患者へのaripiprazole投与101例におけるoutcomeの検討
  ――2年以上の長期経過観察結果から
  須賀　良一

症例報告

• Remission，recoveryを目指す治療におけるaripiprazoleの有効性
  ――統合失調症5症例の臨床的検討
  片上　哲也，織田　裕行，木下　利彦
• 3年以上の継続的な食事指導によるolanzapine投与中の統合失調症患者に対する
  体重コントロールの取り組み――大幅な体重増加から回復した1症例
  小原　恵彦

私が歩んだ向精神薬開発の道――秘話でつづる向精神薬開発の歴史

• 第6回　わが国で花咲いた初のiminodibenzyl系抗精神病薬の開発
  村崎　光邦

対談

• 統合失調症治療における認知機能とQOLの重要性
  大森　哲郎，久住　一郎

座談会

• ベンゾジアゼピンの光と影――見逃されてきた使い過ぎのリスク
  石郷岡　純（司会），和田　清，多田　幸司，稲田　健

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