月刊
臨床精神薬理 第15巻05号
2012年5月
《今月の特集:興奮性アミノ酸仮説に基づく統合失調症の薬物療法の試み/Lamotrigineの有効性――国内外の臨床試験結果を中心に――》
統合失調症の薬物療法における興奮性アミノ酸仮説の歴史的変遷を展望する。特集では病態モデル、様々な臨床エビデンス、PCP精神病の文献的検討、NMDA受容体の臨床エビデンス、当仮説に基づく新薬開発の現況と今後の可能性を紹介!
ISBN:978-4-7911-5175-2
【展望】
- 統合失調症のグルタミン酸仮説の変遷――創薬研究の視点から
茶木 茂之
【特集】 興奮性アミノ酸仮説に基づく統合失調症の薬物療法の試み
- 興奮性アミノ酸仮説に基づく統合失調症の病態モデル――覚せい剤動物モデルの視点から
伊藤 侯輝,安部川智浩,仲唐 安哉,他
- 興奮性アミノ酸仮説におけるカルシニューリンの役割
萩原 英雄,高雄 啓三,宮川 剛
- 統合失調症における内在性D-セリンと新規治療戦略
橋本 謙二
- Phencyclidine精神病の臨床――文献的検討
松本 俊彦
- NMDA受容体フルアゴニスト(グリシン,D-セリン,D-アラニン)の臨床エビデンス
中瀧 理仁,大森 哲郎
- D-サイクロセリンの臨床エビデンス
瀧口 一夫,山本 直樹,西川 徹
- 興奮性アミノ酸仮説に基づく統合失調症治療薬の開発の現況
首藤 典史,村崎 光邦
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
林 剛丞,小野 信,染矢 俊幸
- 薬の使い方
- Paliperidone徐放錠を使いこなす 第4回
精神科クリニックにおけるpaliperidone徐放錠による統合失調症治療の意義
原 敬造
【特集】 双極性障害治療薬としてのlamotrigine
- Lamotrigineの有効性――国内外の臨床試験結果を中心に
古郡 規雄
- Lamotrigineの安全性――その課題と対策
光安 博志,川嵜 弘詔
- Lamotrigineへの期待――双極性障害治療における役割
中村 明文,近藤 毅
総説
- 双極性障害治療薬lamotrigineの作用機序
井上 猛,稲垣 芳文,北角 和浩
原著論文
- 放出制御型選択的セロトニン再取り込み阻害剤paroxetine CR錠の臨床薬物動態試験成績
植村 昌平,若松 明,納田 茂,他
- 当院のrisperidone持効性注射剤投与患者における薬物治療の継続と再発予防効果についての調査
肥田 裕久,細谷 誠,木村 尚美
- パニック障害患者におけるsertralineとparoxetineの有効性の比較――国内と外国で実施した非劣性試験の追加解析
上島 国利,塩入 俊樹,今枝 孝行,他
- 本邦における統合失調症の再発予防に関する認識と取組みの実態――統合失調症再発予防研究会アンケート調査512名の結果より
岩田 仲生,藤井 康男,和気 裕志,他
- 精神科医のデポ剤への構え,治療状況についての大規模アンケート調査――日独比較結果を中心に
藤井 康男,岩田 仲生,高橋 清久,他
症例報告
- Donepezilからgalantamineへの投与変更により認知機能と認知症の行動・心理症状が改善したアルツハイマー型認知症の1例
服部 徳昭
- Galantamine投与により意欲・自発性に効果がみられたアルツハイマー病の2例
阿瀬川孝治,後藤 健一,伊丹 昭
総説
- 放出制御型SSRI paroxetine CRの臨床的特徴とうつ病治療に果たす役割
岩田 仲生,馬場 元,木村 敏史,他
座談会
- 統合失調症の再発予防とデポ剤
中込 和幸(司会),Stephan Heres,藤井 康男,岩田 仲生
私が歩んだ向精神薬開発の道――秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第10回 わが国で陽の目を見なかった3つのbenzamide系抗精神病薬
村崎 光邦
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