月刊
臨床精神薬理 第15巻12号
2012年12月
《今月の特集:うつ病に対する非薬物療法の有用性:各種療法と薬物療法の効果の比較》
うつ病治療において、薬物療法の効果が不十分な症例や身体疾患が合併して十分な薬物療法ができないケースなどに対し、非薬物療法の治療効果が検討されている。本特集では、問題解決技法、認知行動療法、対人関係技法、運動療法、食餌療法(オメガ3系脂肪酸)について、その実態や治療効果、薬物療法との比較に関し紹介した。そして、“プラセボ効果”の解説とその臨床への応用についても概説した。
ISBN:978-4-7911-5182-0
【展望】
- うつ病治療における非薬物療法
木村 宏之,尾崎 紀夫
【特集】 うつ病に対する非薬物療法の有用性:各治療法と薬物療法の効果の比較
- うつ病に対する問題解決療法
本岡 寛子
- 成人うつ病治療における認知行動療法の効果――薬物療法との比較
清水 栄司
- うつ病治療における対人関係療法(IPT)の有用性
水島 広子
- うつ病治療における運動療法の位置づけ
冨田 真幸
- うつ病治療におけるオメガ3系脂肪酸のエビデンス
西 大輔,松岡 豊
- 臨床場面でプラセボ効果をいかに生かすか
田 亮介
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
藤平 明広,大曽根 彰,下田 和孝
原著論文
- 当院の心理教育プログラムとrisperidone持効性注射剤を組み合わせた治療を継続している統合失調症患者における患者満足度調査
肥田 裕久,細谷 誠,木村 尚美
総説
- 4種20カテゴリーからなる抗精神病薬切り替えの新しい分類
宮田 量治,三澤 史斉,藤井 康男
資料
- 統合失調症薬物治療におけるblonanserinの臨床的位置付け――千葉県下でのアンケート結果より
伊豫 雅臣
私が歩んだ向精神薬開発の道――秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第17回 非benzodiazepine系睡眠薬の開発物語
――その3 わが国への導入が叶わなかったzaleplonとわが国で誕生したものの治験まで至らなかったSX-3228
村崎 光邦
講演紹介
Aripiprazole双極性障害躁症状適応追加記念学術講演会
- 講演1 AMAZE Study;Aripiprazole双極性障害の躁状態に対する臨床試験
川嵜 弘詔
- 講演2 双極性障害の診断とその重要性
田中 輝明
- 講演3 双極性障害の治療における最近の進歩
Eduard Vieta(監訳/尾崎 紀夫)
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