月刊

臨床精神薬理 第16巻04号

2013年04月

《今月の特集：治療抵抗性統合失調症の治療−Clozapine導入で何が変ったか―》
わが国に治療抵抗性統合失調症治療薬であるclozapineが導入されて3年以上が経過し、海外の文献でしか知り得なかったclozapineの使用経験が増えつつある。わが国での現時点までの経験を基に、clozapineの適応や導入のタイミング、使用適正化、日本の実情におけるclozapineの位置づけ、clozapine非反応例への対応などについてまとめた。

ISBN：978-4-7911-5186-8

　定価 3,190 円（本体 2,900 円 + 税）

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　第8回「臨床精神薬理」誌賞　発表

• 日本におけるclozapineの使用実態とその問題点――東京女子医科大学病院における自験例を踏まえて――
  稲田　健，高橋　結花，石郷岡　純

• 治療抵抗性統合失調症および治療反応を定義する
  鈴木　健文
• Clozapineの適応と導入のタイミング――電気けいれん療法（m-ECT）との比較――
  来住　由樹，竹中　央，矢田　勇慈
• Clozapine使用の最適化――副作用対策も含めて
  榎本　哲郎，伊藤　寿彦，安井　玲子 他
• 医療観察法病棟におけるclozapineの位置づけ
  大鶴　　卓，木田　直也，髙江洲　慶 他
• 精神科病院におけるclozapineの位置づけ――保護室長期滞在患者やスーパー救急病棟の患者を含む治療抵抗性統合失調症患者へのclozapine治療の経過から考察する
  藤田　潔，大竹洋一郎
• Clozapine非反応例または不耐性例に対する薬物療法
  久住　一郎
• 統合失調症の回復を援助する心理社会的治療
  池淵　恵美

講演紹介

• 最適な統合失調症治療を考える
  John M. Kane（監訳／樋口　輝彦）

シリーズ

• そこが知りたい　薬物療法Ｑ＆Ａ
  宋　大光，青木　顕子，渡邊　崇，下田　和孝
• 薬の使い方
  • Blonanserinを使いこなす　第4回
    Blonanserinを外来で使いこなす
    上田　均

原著論文

• 精神科治療中に生じる栄養不良の原因の検討と対策
  福尾ゆかり，松田　公子，秀野　武彦 他
• 急性期症状を呈した初発・再発統合失調症患者におけるblonanserinの単剤治療の有用性の検討
  大河内　智，古川　修，藤田　潔 他

座談会

• 統合失調症急性期治療の薬物選択について――非鎮静系抗精神病薬の可能性について
  澤　温，川畑　俊貴，藤田　潔，渡邊　治夫，白井　豊

講演紹介

Mental Symposium 2012

• 講演1　パニック障害と気分障害のComorbidity
  塩入　俊樹
• 講演2　女性のうつ病
  中山　和彦
• 講演3　うつ病の回復過程におけるドパミンの役割
  石郷岡　純
• 講演4　うつ病医療の現状と展望
  樋口　輝彦

私が歩んだ向精神薬開発の道――秘話でつづる向精神薬開発の歴史

• 第21回　Thienodiazepine物語――その2
  村崎　光邦